1 加藤シゲアキside ページ2
2017年 8月
仕事が一段落し、長期の休みを得て今、実家に帰ってきている
シゲアキ母「そうだ、シゲ、話があるんやけど」
シゲアキ「ん？何？」
シゲアキ母「おとうさーん！ちょっと来てー！！」
シゲアキ父「あぁ、わかった」
そんなに重要な話なのか？
なんか、怖い……
親父も来て3人でテーブルを囲んで椅子に座る
シゲアキ「で、話って？」
加藤 母「あなた、もう30歳になったよね？」
シゲアキ「え？うん。この間メッセージくれたじゃん」
加藤 母「今、彼女はいるん？」
シゲアキ「なに、いきなり……いないよ」
加藤 母「ホンマに？」
シゲアキ「嘘ついてどうすんの？wwwいないよ
っていうか何の話？早く良い人見つけなさいよって話？w」
加藤 母「そう、わかった。お父さん」
加藤 父「…」
今まで、黙っていた親父が1枚の写真を出てきた
そこには、満面の笑みを浮かべた女性が写っていた
シゲアキ「この女性は？」
加藤父「この人は、お前の結婚相手や」
シゲアキ「…は？」
結婚相手？え、まっていきなり過ぎて頭が追いつかない
この女性とは会ったこともないし、この女性のこと自体何も知らない
シゲアキ「何の冗談？w」
加藤 母「冗談やないわ」
シゲアキ「お見合いの話？」
加藤 父「……いや、いわゆる政略結婚や。お前がまだ、4、5年生の時にこの写真に写っている”人1人2”さんと結婚すると、お相手の両親と約束したんや」
………え、どういう状況？？？
どういう流れでそんな話になった？？
シゲアキ「え、もう決まってることなの？そもそも、その女性はOKなの？」
加藤 母「人2ちゃんには、まだ伝わってないと思う。」
シゲアキ「そうなの？」
加藤 父「この子はまだ、この間20歳になったばかりやからなぁー」
20歳になったばかり？？？
俺よりも10コしたってこと！！
この女性からしたらおじさんじゃん………可哀想じゃね？
シゲアキ「その女性が可哀想なんだけど…ってか今現時点で俺に彼女とか結婚を決めた約束した人がいたらどうしたの？？」
加藤 母「まぁ、その時は様子見ね^^」
シゲアキ「呑気だなぁ〜」
加藤 母「やって、付き合ってる人がおっても絶対にその人と結婚するとは限らんやろ？」
シゲアキ「そうだけど……」
加藤 父「まぁ結果、彼女も好きな人もおらんのやろ？」
シゲアキ「おらんけど、でも！その女性に彼氏いたらどうすんの？」
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作者名：やよい | 作成日時：2023年6月27日 15時
