拝啓俺の恋人様へ【 ｽｹｽﾀ 】

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『 ふんふん 』


鼻歌してるつもりだけど
やった俺が馬鹿だった ((

スケートってやっぱ楽しいよなぁ
俺にとっちゃ篠崎兄弟との出会いの場だし？
初めて楽しいなって思えたし？

最高っすね


「 おっ蓮〜！ 」


『 リンク上で抱きつくな阿呆
大会前なのに怪我したらどうすんの 』


「 蓮のせいにする 」


『 ぶっ殺す 』


やーんこわぁーいとぶりっ子のような猫なで声を
あげる前島絢晴がひとり


「 お前の声ダダ漏れなの知ってた？ 」


『 ﾀﾞﾆ ｨ？！ 』


嘘 … だろ
このパーフェクト村本様が …


「 そういえばさ 」


この事実をそういえばさで
軽く片付けられる俺の心よ


「 お前スケートまたやんの？ 」


『 んー … 気が向いたら 』


「 なんだよそれ w 」


スケートは好きだし …
またやりたいって気持ちが無いわけじゃない


「 俺なんかが役に立つわけない
なんて思ってないか？」


『 よく分かったね 』


やっぱ絢晴は凄いや
俺の心なんてすぐ読めちゃう


「 役に立つ立たないの話じゃなくてさ
俺らはお前がやりたいかを聞いてんの 」


" やりたいか " … ねぇ


『 絢晴はどう思う？ 』


少し頭を抱えた後にこう答えた


「 知らねぇよ 」


『 ねぇもっといいこと言お？
やりたいに決まってんじゃん？ 』


… あ


「 蓮のそういう素直なところ
昔っから変わんねぇよな 」


『 うるっせぇ馬鹿馬鹿
あぁもう！やってやんよ！！ 』


ほんと意地が悪すぎる

でも相変わらず優しいんだな


『 お前のことやっぱ好きだわ 』


ふにゃりと笑う
すると絢晴は固まったように動かなくなった


「 おおおお前はもう早く帰って寝ろ！！ 」


動揺すな絢晴
お前どんだけ驚いてんの

てかまだ寝る時間じゃねぇし


「 なんで俺じゃないんだよ … 」


細々しい声が聞こえたような気がしたが
俺は聞かなかったことにした

きっと聞き間違いだって


『 また一緒に滑ろうな 』


絢晴の顔は赤くて

だけど辛そうな





親友の心情が読めない





幼馴染兼ね親友 (？)


前島絢晴

好感度：26up

？？？：10down





『 微妙にお前も好感度上がってんじゃないよ … しかも何この新しい枠 』





〆 .

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