拝啓俺の王様へ【 ｽｹｽﾀ 】

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バスの心地よい揺れのせいか睡魔が襲ってきた
昨日は色々な事があって疲れた

現在 , 戌尾ノ台高校に向かってる
詳しくは着いてからだとさ


「蓮 , 爪」


『…あ』


深く考えると爪を噛む癖がある
いつもだったらデコピンとかしてくるのに
今日は何故か機嫌が良さそう


『怜鳳楽しそうだね…何か良いことあった？』


「……すぐに分かる
でも今回は蓮には来てほしくなかった」


『急な反抗期ですか篠崎さん』


「敬語禁止令」


『破ったら？』


「抱く」


あ , こいつの目本気だ

死にたい ()


『何？ガチな感じですか？』


「ガチなんだけど
それに今敬語使ったよね？はいアウトー」


『ちょいバス降りていいですかー』


「「「イチャつくな篠崎」」」


『ﾌﾞｩｧｧｧｧｧｧｧｶ！！！
あれ？あれれ？篠崎さん怒られてやんの〜w』


「おい篠崎にはお前も含まれてるからな
ほぼ夫婦だろお前ら , それで付き合ってないのかよ」


『氷室くん時折辛辣だよねそれに俺篠崎蓮じゃねぇし
つか付き合うわけないですよ』


「そろそろ襲って良いよね」


「「「どうぞ」」」


『え…？？』


皆そこ即答しないで？
いや怜鳳なら嫌ってわけじゃないけど
何処でそんな言葉覚えた！？


『あの可愛かった怜鳳は何処に…』


「元々可愛くないし
初めて会った時から下心抱いてたから」


おい此奴やばいぞ


『一目惚れってやつか
俺そんな軽い男に抱かれるなんて嫌だ』


「最初は一目惚れだった , それは認める
でも今は違う蓮の全てに魅了された」


『黙れ馬鹿阿呆おたんこなす』


赤くなった顔を隠そうとしバスの外を見ようとしたら
頬を掴まれて力ずく怜鳳の方を向かされた

唇が重なるまで後1cmの時に俺は目をぎゅっと瞑った


「すると思った？」


ハッと目を開けると
ﾍﾞｰっと舌を出している怜鳳がいた

まじ有り得ないんだけど…ｯ


『ねぇ』


怜鳳の後頭部を掴み
次はさっきと反対の立ち位置となった

さすがの怜鳳も目を見開いた
俺の行動を察したのか怜鳳は目を瞑った


『くく ｯ ばーか』ﾍﾞｰ


「ｯ … 」


怜鳳でも顔赤くなることあるんだ
やっぱ可愛いとこあるじゃん


「2人とも〜…お熱いところ悪いけど着いたよ…」


『倉吉君 my angel！』


「えぇ？」


困ってる倉吉君もかあいいね！


「倉吉が困ってるよ蓮
てかどういうこと浮気？」


『何このめんどさい人 , 俺知らない』


怜鳳ってメンヘラとヤンデレ掛け合わせてるよね怖




〆 .

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