第1幕 ページ1
大通りから一本外れた路地に、店先に植えられた檸檬の木が特徴的な喫茶店がある。いわゆる隠れ家的カフェという風体で、感じのいい店だった。
だから、
クラウディアはアイシャにお茶に誘われた時に何の疑いもなく入ってしまったのだ。
「…で、そのパーティーは1週間後に行われる予定だ。」
「…えーと、ここまで聞いておいてあれかも知れませんけど、その話って私が聞いていいものなんですか？」
「無論、駄目な類の話だ。だが、仕事相手に話す分には問題あるまい？」
「…断ったら？」
「この仕事が終わるまで
そう、クラウディアが持ちかけられたのは『仕事』の依頼。内容は当然一般人がお目にかかれないようなものだ。
「…分かりましたよ、もう。…まあ私の役割はいつもの仕事と変わらないし、そんな豪華なところで歌えるならむしろ嬉しいといいますか…」
「そう言ってくれると信じていたよ。…さあ、せっかくいい店に来たんだ、何か頼むといい。私の奢りだ。」
「あ、ありがとうございます。…ところで、この話、お店でしちゃって大丈夫なんですか？他のお客さんも何人かいますけど…」
「ああ、問題ないよ。この店は
アイシャはニヤリと笑う。
「さ、最初からそのつもりで私をこの店に誘ったんですか！？」
「少々強引な手段だったことは謝るよ。まぁこの話は君にとっても悪い話じゃない。なんといっても『帝国ホテル』のパーティーだ。歌姫としては最高級のステージだろう。」
「まぁそうですけど…」
「それにこの店は本当に評判の店だぞ？季節のフルーツを使ったケーキが有名だそうだ。」
「…ではお言葉に甘えて頂きます。」
「マスター、フルーツのケーキを１つ。」
「…畏まりました、アイシャ様。」
カウンターの奥で黙々とグラスを拭いていたマスターが答える。
「さて、君の了承も得たことだ、今回の仕事について詳しく話そう。」
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ブルードラゴン(プロフ) - というか、今回の小説は第1、2幕のカフェでのアイシャさんとクラウディアの会話が書きたかったが故の作品なので本当に起承転結の起の部分しか考えてません（）果たしてこれからの展開はどうなっていくのか？完結までにどのくらいかかるのか？私も楽しみにしています（） (2020年7月29日 0時) (
レス) id: 6a15ead48d (このIDを非表示/違反報告)
ブルードラゴン(プロフ) - どうも、ブルードラゴンです！初めての方は初めまして、過去作を読んで下さった方はお久しぶりです！さて、今回の小説はアイシャとクラウディアのお話です。過去作を知っている方なら分かると思いますが、更新頻度は非常に低いので気長に待って頂けると幸いです。 (2020年7月29日 0時) (レス) id: 6a15ead48d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブルードラゴン | 作成日時：2020年7月29日 0時
