True Love's Kiss-2- (ページ41)

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「散らかってるけどどうぞ。」

って。
ベクくんを引き連れて部屋に入ると。

急いで今朝脱ぎ捨ててたパジャマを拾って洗濯機に押し込む・・・
ギリ、見られてないっぽい。
靴脱いでるし、ベクくん・・・

そんなに散らかってなくてよかった・・・

「Aちゃんの部屋、意外」

「え、なんで？」

キョロキョロ部屋を見回して、そういうベクくん。
どーぞというと、ローソファに腰掛けた。

「なんか、車ピンクでかわいい系なのに、部屋は女の子女の子してない・・・茶色系」

「うん、まあそもそも私自身ピンクそんなめちゃくちゃ好きじゃないけどね」

「そーなの？何で車はピンク？」

「他にピンとくる色なかったし・・・
せっかく女の子に生まれたんだし、ピンクにしようと思ったの(笑)」

「・・・そうなんだ」

はい、どーぞとベクくんの目の前にビールを差し出すと。

ありがとう、といったベクくんが
もぞもぞとジャケットを脱ぎ始める。

ハンガー出してそのジャケットをかけてあげると。

ふふ、と笑うベクくん。

「なにー？」

「んーん、なんか。タイミングよかったから(笑)」

「タイミングじゃないよ、脱いだの見てたから、持ってきたの」

「そーゆーのすき」

ニコッと笑って、ポンポンと隣を叩くベクくん。

こんな狭いソファで、横に座っちゃったら。

変な気分になりそうじゃん・・・←(笑)

「Aちゃんひさしぶり。」

っていいながら、私の髪を撫でるベクくん。

「ん、久しぶり」

「うん。・・・ジョンデと連絡とってる？」

「え？あ、・・・うん、まあ。」

「・・・そっか。もうイズミいないし、ジョンデも気にすることなく連絡できるか・・・」

なんて言って、ビールに手を伸ばすベクくん。

「・・・たまに電話とかしたりする」

言わなくてもいいのに。
言っちゃう・・・。