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Haechan Side
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あの日は確か、仕事終わりになんとなくクラブに行って。
でも、つまらないから端の方で携帯ばっかり見てた。
『お兄さん、かっこいいですね』
突然話しかけられ、ゆっくり顔を上げると、
見知らぬ女性がいた。
正直今日はそんな気分じゃなかったし、
無視してもいいか、と思った。
『はい』
手渡された並々のビール。
「いや、その」
『1杯だけ付き合ってよ』
酒に目がくらんで、彼女の話を聞いていた。
『これ。私のインスタ』
「モデル？」
『そう、アパレルのモデルやったり、コスメのモデルやったり、たまにだけどね』
「へぇ……」
彼女の携帯に表示された写真は、確かに綺麗だが好みでは無い。
それに同じ芸能界なんてリスクしかない、やっぱり帰るか。と思ったその時。
『お兄さんはインスタやってないの？』
「やってないです」
『でも、お兄さんこの人にすごい似てる』
見せられた画面には見覚えしか無かった。
俺のインスタだ。
厄介な奴に話しかけられたと思った。
「……さぁ？」
俺の態度が気に食わなかったのか、彼女は急に携帯を俺の前に突き出した。
「なんすか？」
一瞬、焼き付くような光が目の前を包み込む。
「ちょ、やめろって」
『この写真上げていい？』
「ダメに決まってんだろ」
『なんで？お兄さん、上げられたらまずいの？』
本当につくづく面倒な女。
「ちょっとこっち来て」
俺は彼女の手を引いて、クラブの人気のないロッカー前に追いやる。
「何が目的？」
彼女はずっとスマホを見てる。
「おい、何が目的かって『あと1分』
「は？」
突然あと1分と言われ困惑する。
お酒が入って悪酔いしていたのかもしれない。
彼女の態度が気に食わなくて、片手で顔を向かせる。
「おい、何が……….、？、」
突如視界が歪む。
まるで無重力に居るような、それでいて目が回って。
「っ！？」
情けなくロッカーに背中をうちつける。
ビール1杯でこんなに酔うほど疲れてたのか？
確かに仕事続きではあったけど、こんなに酒弱くなってた？
「痛……っ」
気づけば床に頭を打ち付けていた。
歪む視界の中で、彼女が笑っているように見えた。
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22(プロフ) - ヘチャンとして生きるための支えが、心休まる瞬間がなるべく多くあれば良いなと思っております。 どうかヘチャンもドンヒョクも作者さまも、心身ともに健康に幸せな夜を過ごせますように。 (1月21日 15時) (
レス) id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
22(プロフ) - 初めまして、ヘチペンです。 常日頃自分が抱える、生涯ヘチャンとしてステージに立ち続けて欲しい気持ちと、ドンヒョクとしての穏やかな幸せへの願いに近いものを感じて一気に読ませていただきました。 (1月21日 15時) (レス) @page18 id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：？ | 作成日時：2024年1月19日 9時
