56 状況 ページ6
Haechan Side
気づいたらユタヒョンが来てくれて、
ヌナの怪我の具合や、状況を聞いている。
頼もしいユタに、なんであんなにムキになってたんだろう。
さっきまで泣いてたヌナも、少し笑ってる。
良かった、良かった……と安心を実感すると共に
自分の無力さに落ち込む。
『大丈夫ですか？…ってなんか思ったより居るな』
扉を開けて入ってきたイェジュンさんは、俺たちを見ると驚いた。
そりゃ成人男女3人がさほど広くもない玄関に居たら圧迫感があるだろう。
『悠太も来てくれたんだ』
『はい、直前までヘチャンとAさんと居たので』
『あ〜そう。そっかそっか』
往診で来たお医者さんが、ヌナに肩を貸しながら部屋に入っていく。
ぼーっとその光景を見ていると、イェジュンさんがしゃがんで、俺と目線を合わせてきた。
『ヘチャン、大丈夫か』
「……はい」
『心当たりがあるって言ってたけど、内容聞いてもいい？』
そこから俺は聞かれたこと全てに答えた。
ある女の人とクラブで出会ったこと
その人はちょっとしたモデル業をしてて事務所にも所属してること
そこからの記憶はなくて気づいたら朝ホテルにいたこと
彼女が昨夜の写真を流出させられたくなかったら付き合ってと言ってきたこと
そこから何回かは会ったけど買い物やご飯に行く程度だけで…
事務所に言ったら何されるか分からないからいえなかったこと
「でも今のマネージャーになってから夜遊びはしてないしその女の人にも会ってないです。」
『うん、直行直帰してたよね』
ユタヒョンが証人になってくれた。
イェジュンさんは深いため息をしたあと、頭をかいた。
『まぁ。結論厄介な人に捕まった訳だ。
でもこれで分かっただろ。
身の振り方考えないと周りの人間が傷つく。
ヘチャン、お前自身がステージに立てなくなる可能性だってあったんだから』
「はい……すみません」
こんな事になるなら、俺が傷つけられた方がマシだった。
俺が、俺がヌナの代わりに刺された方がマシだったよ。
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22(プロフ) - ヘチャンとして生きるための支えが、心休まる瞬間がなるべく多くあれば良いなと思っております。 どうかヘチャンもドンヒョクも作者さまも、心身ともに健康に幸せな夜を過ごせますように。 (1月21日 15時) (
レス) id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
22(プロフ) - 初めまして、ヘチペンです。 常日頃自分が抱える、生涯ヘチャンとしてステージに立ち続けて欲しい気持ちと、ドンヒョクとしての穏やかな幸せへの願いに近いものを感じて一気に読ませていただきました。 (1月21日 15時) (レス) @page18 id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：？ | 作成日時：2024年1月19日 9時
