71 海辺 ページ24
ドアの外は、山に作られた広めの駐車スペースで、反対側には海が見えた。
既にヘチャンはガードレールを跨ぎ、砂浜から手を振っている。
「来たかった場所って、ここ？」
「そう。久しぶりに海が見たくなって。」
私たちの声をかき消すような波音。
周りを見渡しても、誰も居ない。
海水浴場というより、道中の海辺に近いのだろうか。
「誰もいないからたまに1人で来るんだ。」
「今度から私も誘ってよ、素敵なとこじゃん」
「ちょっと水辺で遊ぼうよ」
「そんな歳だっけ、私たち」
「そんな歳だよ」
ヘチャンは、ポケットに入れた荷物を砂浜に置き、走り出した。
私もそれに続いて歩き出そうとした瞬間、両足が動かない。
「待ってヘチャン！」
私の声は虚しくも届かず、ヘチャンはどんど海へ進んでいく。
「待って、なんで………」
情なく、ビクともしない両足を見つめながら零した言葉。
気づけば、靴を脱いでパンツの裾を捲っている。
「待って、！！！！」
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22(プロフ) - ヘチャンとして生きるための支えが、心休まる瞬間がなるべく多くあれば良いなと思っております。 どうかヘチャンもドンヒョクも作者さまも、心身ともに健康に幸せな夜を過ごせますように。 (1月21日 15時) (
レス) id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
22(プロフ) - 初めまして、ヘチペンです。 常日頃自分が抱える、生涯ヘチャンとしてステージに立ち続けて欲しい気持ちと、ドンヒョクとしての穏やかな幸せへの願いに近いものを感じて一気に読ませていただきました。 (1月21日 15時) (レス) @page18 id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：？ | 作成日時：2024年1月19日 9時
