69 想像 ページ22
Haechan Side
ハッと気づいて目を覚ますと、
自分の胸の上にAヌナの手がある。
ああ、夢のようで夢じゃなかった。
少し強く握ると握り返してくれたような気がした。
後部座席だったら、もっと近くで…
いやいや、マネージャーとの一線越えそう。
握ったヌナの手の甲からハンドクリームの香りがする。
そういえば前も思ったけど、
どうして女の子は常にいい香りがするわけ？
変態とか言わないでよ。
普通に全男子が思ってることだって。
もちろんメンバーに聞いて回れないけど、
絶対同意してくれる自信しかないね。
撮影まであと10分か。
俺は空いた手の腕を眼の上に乗せる。
車内にはヌナの寝息と、自分の呼吸音だけが聞こえる。
早朝に出たのに、もう朝日が入り込む時間だ。
一応今日は日付変わる前に撮影が終わる予定だけど。
1曲に3日間もかかるのはしんどい。
衣装とメイクを変えるだけでもだるいのに、
群舞を何度も色んな角度から取り直す。
終わってもまた新しいスケジュール
「ヌナ、俺弱いかも」
目に当てた腕が溢れそうな涙を抑える。
俺は壊れるまで、この生活を送るのか。
ヌナはボロボロになっていく俺を見てどう思うんだろう。
………先のことは考えないでおこう。
今はただ、目の前のことに全力で取り組もう。
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22(プロフ) - ヘチャンとして生きるための支えが、心休まる瞬間がなるべく多くあれば良いなと思っております。 どうかヘチャンもドンヒョクも作者さまも、心身ともに健康に幸せな夜を過ごせますように。 (1月21日 15時) (
レス) id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
22(プロフ) - 初めまして、ヘチペンです。 常日頃自分が抱える、生涯ヘチャンとしてステージに立ち続けて欲しい気持ちと、ドンヒョクとしての穏やかな幸せへの願いに近いものを感じて一気に読ませていただきました。 (1月21日 15時) (レス) @page18 id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：？ | 作成日時：2024年1月19日 9時
