65 善悪 ページ15
「いやあ〜ビックリした。まさかね。結構痛かったな〜」
沈んでいる様子のヘチャンを、気遣い、
笑って傷の治療を見せる。
「ははは…はは」
しかしヘチャンの表情は暗いままだった。
『ヌナ、ごめんなさい』
「何が？」
『俺のせいで』
「まだ決まったわけじゃないじゃん〜」
『いやでも』
「まぁ、仮にヘチャンにも悪いところがあったとしても、88%くらいは刃物で切りつけてくる奴が悪いんだからね！？普通に考えて」
ね？と明るく声をかけるが、俯いたまま立ち尽くしてる。
『また、なんかしてきたらどうしよう』
「それはその時考えよう。あ、でもヘチャンの身の安全は確保するから安心して。」
『また、こんなことが起きたら耐えられない』
「大丈夫大丈夫。私も同じ過ちは二度も繰り返さないよ。テコンドーとかやろうかな？護身用に」
『ヌナ無理してる』
「してないよ」
『いつもそんな事言わないじゃん』
…バレたか。割と気丈に振舞っていたことが。
やっぱり繊細で人をよく見てる。
「なんていうの？アドレナリン？」
『ヌナ無理しないで』
「無理しない方が無理」
『今日の仕事休んで』
「ヘチャンが仕事してるのに休むとか無理無理」
『ねぇ。どうしてそんなに良い人なの？』
「ヘチャンが良い人だから？」
『良い人じゃない』
子供のようにポロポロ泣くヘチャンを見つめていた。
『良い人だったらこんな事に、なってない』
「良い人じゃなかったらメンバーにもファンにもこんなに愛されてないと思うけど？」
休みの日に朝からベーグルを差し入れてくれるジャニヒョンたち
辛いのが苦手なのにヘチャンにオススメされたから行ったジョンウたち
夜中に電話しても直ぐに駆けつけてくれる悠太ヒョン
今日1日でこんなにもヘチャンの事を想ってるメンバーに会えたわけで。
そして絶え間なく、SNSでヘチャンへのメッセージも届いてる。
「過去は過去、割り切っていいんじゃない？」
『酷い男だよね』
「ん〜酷い男だった、ってことにしとく？過去形過去形」
気づけば深夜3時になっていた。
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22(プロフ) - ヘチャンとして生きるための支えが、心休まる瞬間がなるべく多くあれば良いなと思っております。 どうかヘチャンもドンヒョクも作者さまも、心身ともに健康に幸せな夜を過ごせますように。 (1月21日 15時) (
レス) id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
22(プロフ) - 初めまして、ヘチペンです。 常日頃自分が抱える、生涯ヘチャンとしてステージに立ち続けて欲しい気持ちと、ドンヒョクとしての穏やかな幸せへの願いに近いものを感じて一気に読ませていただきました。 (1月21日 15時) (レス) @page18 id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：？ | 作成日時：2024年1月19日 9時
