61 息抜 ページ11
Haechan Side
ストレスの解消にタバコは良くない。
断言する。
『ヘチャナ、そこもう少し高いキーじゃなかった？』
ロンジュンに言われて気づく。
「そうだっけ？」
隠れて時折吸っていたタバコのせいとしか考えられない。
前ほど高音が長く続かない。特にDREAMの曲は高いのが多いから数曲歌うだけでもしんどい。
『さっきのフェイクも声出てなかったし』
マークの指摘にドキリとする。
やっぱり歌は誤魔化しが効かない。
『最近ヘチャン体調悪そうだし…』
チョンロも不安そうにこちらを見ている。
「いやいや、大丈夫大丈夫。んんっ。喉風邪かな。」
同じく兼任しているマークがそつ無くこなしてるスケジュール。
俺だってやり遂げないと。
そう、ここでは完璧でいないと。
『ヒョン、最近エナジードリンクばっかり飲んでるじゃん』
「チソン、あれはカフェイン少ないやつだから大丈夫」
『とりあえず、風邪こじらせる前に病院行ったら？』
「うん、そうする。」
マークはいつもそうしている。
でもあと１ヶ月は病院がやってる時間に帰れる見込みがない。
これ以上心配させないように、近々病院に行くという話で終わらせた。
---
『聞いてるの？ヘチャン』
「………え。あ。すみません、もう1回いいですか？」
深夜まで続いたダンス練習が終わり、マネージャーの送迎車に乗り込んだが、最近マネージャーとは険悪な空気が流れている。
『だからファンクラブの会報用のメッセージカード、昨日までだったんだけど、まだ貰ってないじゃない』
「あ、すみません…」
『帰ったらすぐデータで送ってね。私が先方から怒られちゃうんだから。」
「はい…」
携帯に「メッセージカード、すぐ送る」とメモを入れる。
『それと、最近顔色が悪いって。痩せすぎじゃないってネットで言われてるらしいけど、ちゃんとご飯食べてるの？』
「…はい。食べてます。」
嘘。食べる量が明らかに減ってる。でもこの人には言えない。
『ちゃんと睡眠はとってるわよね？』
痛い質問だ。
最近全然寝れてない。
そもそも寝れたとしても帰宅して3時間後にはまた家を出ないといけない日が多い。なんなら、家に帰れない日だってある。
そんなスケジュールの中で寝る方が難しい。
『どうなの？』
「いや、ちゃんと。寝てます。」
『じゃあなんでかしらね。』
「さ、さぁ……？」
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22(プロフ) - ヘチャンとして生きるための支えが、心休まる瞬間がなるべく多くあれば良いなと思っております。 どうかヘチャンもドンヒョクも作者さまも、心身ともに健康に幸せな夜を過ごせますように。 (1月21日 15時) (
レス) id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
22(プロフ) - 初めまして、ヘチペンです。 常日頃自分が抱える、生涯ヘチャンとしてステージに立ち続けて欲しい気持ちと、ドンヒョクとしての穏やかな幸せへの願いに近いものを感じて一気に読ませていただきました。 (1月21日 15時) (レス) @page18 id: 3233d5043a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：？ | 作成日時：2024年1月19日 9時
