少年忍者？いいえ、最年少女忍者。3 (ページ31)

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怖い、爪立てたい、逃げたい、1人になりたい

そんなこと出来る訳もなくレッスン室まで連れてかれる

全てが重い、足も、手も、体も、空気も、お水さえも重く感じる

着いちゃった、やだ、なんで着くのよ、早すぎでしょ

中村「入るよ」

やだ、入んないで、

中村「お疲れ様ー」

忍者「お疲れ様です！」

ドアから顔を出して話してる嶺亜くん、まだみんなに見られてないから逃げるなら今しかない

中村「逃げないの」ﾎﾞｿｯ

黒田「嶺亜くんどうかしました？」

中村「みんな心配してるし連れてきた。ほら」

嶺亜くんに手を引っ張られて背中を押される

忍者「…！」

黒田･元木「莉々華…」

内村「…莉々華？」

みんなの前に出ちゃった

怖い怖い怖い

どんな反応してるのか、怖い

怖くて前を向けない

逃げ出せれるけど怖すぎて動くことが出来ない

中村「莉々華をよろしく、俺行くね」

・・・

シーン

ちょっと、

いや、なんかもっとなんか、な、なんか言ってよ！

なんであたしをここに連れてきたかぐらい言ってよ！

このシーンって空気めっちゃキツイんだけど…

腕に爪立てて自分を落ち着かせる

お水が邪魔だけどやってないとダメ、落ち着けないし安心出来ない

ダメって言われてるのにやってる自分が嫌すぎる

泣きたくなる、泣かないし泣けないけど

皇輝「え、えっと、とりあえずこっちおいで」

檜山「椅子持ってくる」

黒田「莉々華…」

すっごい嫌な空気

死にたい、消えたい、今すぐ消えたい、この世から

どうせあたしが死んでも消えても悲しむ人はいないから、居ても相当な物好き、変な人

あ、でもねぇね達は家族だしシスコンだし悲しむか

でも、

「爪立てちゃだめ、立てるんだったら俺の手にして」

「…っ、」

黒ちゃんに手を握られた

なんで黒ちゃんが泣きそうな顔してるのよ…

思い返せばいつもそう、少年忍者に加入してからあたしがおかしい時は黒ちゃんが近くにいた

嶺亜くんみたいなお世話係じゃないくせに

それであたしが泣けない分泣いてくれるの

自分を傷つけようとしら代わりに傷つこうとする

優しすぎを固めて人間になったような人間

コミュ力強強お化けだけど、優しすぎが詰め込まれてて、

自分が嫌に、黒田光輝と黒田光輝に関わりある人間全てに申し訳なくなる

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