『約束』 (ページ25)

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迷星ページ25

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千井野「紗夜？何してんの？」

紗夜「、空翔。貴方こそこんな時間に何してるの？」

千井野「質問には応えろ」

紗夜「そうよね、ごめんなさい、見ればわかるかと思って。ギターを弾いてたわ」

千井野「指止まってたけどな」

紗夜「五月蝿いわよ」

まだ7時前とは言え空は完全に暗くなってる中、公園のベンチでギターを弾いてた紗夜

その顔は少し明るい、なんか吹っ切れたみたいな

紗夜「新曲、聴いてくれない？」

千井野「聴く聴く」

紗夜「ﾌﾌｯ」

♪〜

交差点の真ん中
急ぐ人に紛れて
僕だけがあてもなく漂うみたいだ

⌇

僕のためそれだけそれだけだったんだよ
出口探し溢れただけの言葉
君の心へ届いて隙間をちょっと埋めるなら
こんな僕でもここにいる叫ぶよ
迷い星のうた

〜♪

ジャーンって終わっていくギターの音

千井野「なんか青が似合いそう」

紗夜「少しズレた感想ね」

いや、青っていうより水色の方が似合いそうだな

千井野「紗夜が作ったの？」

紗夜「えぇ。彼女たちへのプレゼントよ」

千井野「彼女たち？もしかして弟子入りしてきた人？」

紗夜「彼女も弟子になるのかしら…でも、そうね、彼女と彼女のバンドへプレゼント」

やっぱり

最近顔が暗かったのはその人たちの事で悩んでたからか

忍者のサマステライブが終わって直ぐにギターを教えてください！って紗夜の弟子になりに来た人がいた

紗夜のギターの技術はプロでも普通に通用するレベルだから弟子になりに来る人は数えられないくらいいる

紗夜はその人に何か惹かれたらしい

毎回断ってる紗夜が少し時間を置いてから
紗夜「分かりました。少しだけでいいなら教えれることは教えます」
って

凄いびっくりした

紗夜「彼女達なら、私とあの子が見たかったものを見れると思うの」

千井野「結構気に入ってるんだ」

紗夜「えぇ。彼女たちのこれからが楽しみだわ」

千井野「岬さんが嫉妬しそうだね」

紗夜「岬さんはもう諦めてます」

千井野「それもそっか」

リクエスト、千井野空翔

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