episode:7 ページ7
煉獄家の台所に立つのは今日が初めてだが作り自体は家と差程変わりがないので少々慣れぬところもあったが順調に作業を進められた。
それにしても義母君が亡くなられてから女中を雇わず男3人で暮らしていると言われたが、台所はきちんと毎日使われている形跡がある。
杏寿郎さんから弟君が家のことをしていると聞いたが本当に大したものだ。まだまだ幼さが残る子が3食きちんと用意し、また掃除に洗濯などの家事をするのは決して簡単なことではない。
今でこそ花嫁修業と称しみっちり鍛えられた為苦痛を感じることも無く手際よく出来るが、私が弟君の年齢だった頃なら絶対できない。本当に尊敬である。
「おはようございます、お手伝い致します」
噂をすればなんとやら。弟君がそこにはいらっしゃった。杏寿郎様にそっくりな顔、そして優しげな眉毛。なんともまぁ愛らしいこと。
思わず心の臓がキュッとなった。
『おはようございます、弟君』
「……その、千寿郎で構いません……」
まろい頬を朱色に染めて少し緊張して言う姿に目を奪われる。そしてつられてこちらの頬も赤くなった。
『ではお言葉に甘えて千寿郎様と』
「様も敬語もいりません…！えっと、我らは家族なのですから……」
最初は威勢のあった声も最後の方には尻すぼみになっていった。うん、やはり人生勝ち組。ありがとう、ありがとう。
『そうね、私たち家族になったものね。千寿郎君って呼んでもいいかしら？』
「もちろんです！」
『ふふ、元気がいいわね。私のことも好きに呼んでね』
「あの、姉上とお呼びしてもいいですか……？」
『ええ、是非そう呼んで』
くりくりと愛らしい瞳を輝かせとっても嬉しそうな千寿郎君。私は堪らない気持ちになって千寿郎君の頭を撫でた。すると千寿郎君が少しだけ顔を歪めた。
『あぁ、いきなりごめんなさい。嫌だったよね』
つい浮かれてしまったと慌てて手を退けようとすれば、逃さないとばかりに手をきゅっと掴まれる。
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にゃんちゅう(プロフ) - 凄くきゅんきゅんして読んでて楽しいです！更新楽しみにしてます！ (2021年1月23日 0時) (
レス) id: b651083bfd (このIDを非表示/違反報告)
杏鈴 - 最高！！！！ (2020年3月10日 7時) (レス) id: f613416e65 (このIDを非表示/違反報告)
しょっと - どきどきします、最高でした！応援してます！！！ (2020年2月24日 0時) (レス) id: 457ce269b7 (このIDを非表示/違反報告)
さささ - たまらなく好きです、夫婦最高たまらんです、、、 (2020年2月20日 15時) (レス) id: 893fe78743 (このIDを非表示/違反報告)
とみおか。 - 煉獄杏寿郎が可愛い！！！！！！よもやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ！！！……失礼。好きです(( (2020年2月19日 22時) (レス) id: 4f05449344 (このIDを非表示/違反報告)
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