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episode:2 ページ2

1人学校への道を歩いていれば後ろからいきなり衝撃が訪れた。その直後に聞こえたのは馴染みのある男の声。




「おはよう!大先生!!」
「おはよう、シッマ」


学生帽を被り元気に挨拶をしてきたこの男、コネシマは自分と同じ故郷出身で同じように書生として上京してきた昔馴染みの男である。


くるくると被っていた学生帽を弄びながら彼は口を開く。


「今日はお嬢さんと話せたんか?」
「……目が合ったと思ったらすぐにそらされたわ」
「わははっ、相変わらずやなぁ」


完全に他人事だと思い豪快に笑い声をあげるコネシマに少しだけ腹が立ち軽くパンチを喰らわせてやろうとするが呆気なく避けられる。


色々織り混ざった感情を吐き出すように溜息をつく。


「まぁまぁ大先生。そんなに落ち込むなって、な?」


優しく肩をぽんぽんと叩かれなんやかんや言いつつも良い奴だと思い少しの感動を含みながら彼の方に目をやる。自身の瞳に映ったのは完全に笑いをこらえているコネシマの顔。


「ほんま心ないよなぁ、シッマ」
「うっさいわ!!」


お互いに顔を見合わせげらげらと笑う。
朝から散々な仕打ちを受けつつあれやこれやと話していたらいつの間にか学校は目前だ。


古びた学校から視線を外しここよりさらに登った坂の上にある学校を見つめる。


あそこは将来お国を動かすようなエリートになる者を養成する学校だ。並大抵の頭脳では入れずそこに編入するためにこの古ぼけた学び舎で日々勉学に励んでいるのだ。


白い制服を見に纏った勝者たちは今日も坂を登っていく。



「大先生!!」
「うぉっ!?!?」
「なに急に立ち止まっとんねん、はよ行くぞ」


いつの間にか足を止めぼんやりと眺めていた自分を大きな声で呼んだ彼。


そこでようやっと意識をこちらに戻しまた歩き始めることができた。


「ごめんなぁ、今行く」


そう返して少し先にいる彼に追いつくために小走りをした。

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ルミナ(ルナ)(プロフ) - episode4の"自分の書き込まれたたいもの"をとあるのですが”書きたいもの”という事ですか? (12月8日 7時) (レス) id: ee00b0a8e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水月華 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年12月7日 21時

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