＊ ページ14
『この馬鹿シャオロンっ！！』
「あ"？」
空いてしまった2人の距離を埋めるように彼の方へ歩みを進める。戸惑っている彼を無視して口を開く。
『わたしはねぇ！あんたがショートが好きって言ったら今まで伸ばしてた髪切れちゃうくらいあんたが！シャオロンが好きなの！！！』
『確かに傷ついたよ！？でも、でもこんなことじゃ嫌いになんかならない！！！』
『こっちは入学式で一目惚れしてからあんたのことしか眼中に無いの！！一目惚れなめんなよ！！！』
叫ぶようにそう言いきって肩で息をする。シャオロンはぽかんとしたあとその頬を、いや耳までを真っ赤に染めた。
「え、一目惚れ？入学式で？？」
『そうよ！わるい！？！？』
1度言ってしまえばもう吹っ切れて最早やけくそであった。口を開いたり閉じたりと忙しい彼をじっと見る。そうすればゆっくりと口を開いた。
「…あんな、俺も一目惚れなんや…」
『え？』
「しかも入学式の日」
『！！』
その言葉に思わず目を見開く。そして私が口を挟む前にまた彼が話し出した。
「入学式の日に見たAのことが忘れられんくて、ショートが好きって確かに答えた」
「けどな、俺はショートでもロングでも丸坊主でも何でもお前が好きや」
「──お前やから、Aやから好きなんや」
今度は私が赤くなる番であった。あれこれ言いたかったのに上手く言葉にできなくて口を開いたり閉じたり。
『……私のこと好きすぎか』
著しい思考力の低下によりそれしか言えなかった。目の前の彼はにやっと笑い私の方へと手を伸ばす。
「─一目惚れなめんなよ？」
そして引き寄せられキスをした。
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マエガミくん - ケンカップルか?ケンカップルだ (2020年8月7日 11時) (
レス) id: aad72d0660 (このIDを非表示/違反報告)
ライシャ - ｢一目惚れなめんなよ！｣いいですね！ (2019年12月31日 7時) (レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
茶壺(プロフ) - 完結おめでとうございます！読むたびに可愛さで胸が締め付けられる最高の青春でした！次回作も楽しみに待ってます！ありがとうございました (2019年11月29日 18時) (レス) id: 88f565e6cf (このIDを非表示/違反報告)
あっぷぅティー - 素直になれない二人がめっちゃ可愛いです！！応援してます！更新頑張って下さい！ (2019年7月30日 20時) (レス) id: 9e25397495 (このIDを非表示/違反報告)
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