彼氏とお酒 ページ17
今日はついてない日だった。いつもならしないようなミスをしてしまい、上司に怒られはしなかったもののお小言と注意をひとつ。
気分転換に外で昼食を食べようと思って歩いているとコーヒを持った同僚がよろけてコーヒが気に入っている服にかかりおじゃんに。
ついてなかったなぁと思いながら帰路についている途中で段差につまづいてコケて新しかったタイツには穴が空いた。
その他にも細々としたことがあったのだがとにかく今日はついてなかった。
『はぁ、ついてなさすぎやわ』
そう呟いてチューハイを飲む。いつもはトンちゃんに控えるように言われているのだが今日はなんだかむしゃくしゃしたのでトンちゃんがリビングにいないことをいいことに1人飲んでいるのだ。
別にお酒が弱い訳では無い、はず。それなのにどうしてかトンちゃんは
「お酒は控えること、どうしても以外は俺と一緒の時だけな」
そう言ってあまり私にお酒を飲ませない。理由を聞いたこともあったが彼は少し顔を赤らめて答えてはくれなかったので謎につつまれたままだ。
あの時のトンちゃん可愛かったなぁなんて考えていると気づけば缶チューハイを飲み切りそうだ。時計をちらりと見遣れば短針は11を長針は6を指している。
いつもこの時間ぐらいになったら自室にいるトンちゃんの用事は大抵終わっている。
なんだか無性に抱きしめてほしくなって私はリビングを出て彼の部屋に向かう。
────
ノックを数回して声をかけると中から返事はない。もしかして机に伏したまま寝てる？だったら風邪ひいちゃうかも。そう思ってゆっくりと扉を開けようとすると
「うおっ！？」
『わっ！？』
扉が開いた。私がまさか扉の前にトンちゃんがいると思わなくて驚いて声を上げると彼も同じように私が扉の前にいると思わなかったのか驚いて声を上げた。
「…びっくりしたわぁ」
『私もだよぉ』
心臓がバクバクしてる。彼はクスクスと笑って
「めっちゃ心臓ばくばくしとるわぁ、触ってみ」
『ほんまやん』
手を掴まれて彼の胸に添えられ感じた鼓動は私と同じぐらい心拍数が早くて。私もまたんふふと笑う。
「そや、なんか用事があったんやないん？」
トンちゃんの部屋のソファーに腰掛けそう聞かれる。そうだすっかり忘れていた。
『あの、そのですねぇ、たいしたようじゃないんですけどぉ』
「おん、どないしたん？」
なんだか言うのが恥ずかしくなってきた。
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らばーしざー - 初コメ失礼します……！はっきり言います！最高ですか……！？もう最初っから最後まで尊いの詰め合わせすぎてずっとニヤニヤしながら読んでました()最高に可愛いすぎて心が浄化されまくりました。ありがとうございました！！ (4月1日 16時) (
レス) id: ccb9d23ce7 (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - 翻訳機を使っています とても素晴らしい作品です！。私はあなたを応援する！。 (3月13日 9時) (レス) @page28 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
７７４ - 爆発しました！！最高です！！これからも応援してます！ (2022年1月26日 22時) (レス) id: ac6e1f1de0 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(em推し) - 完結おめでとうございます！！なんか寂しくなります…うわぁぁあん(T-T)でも本当におめでとうございます！！ (2020年5月2日 15時) (レス) id: 5357f72739 (このIDを非表示/違反報告)
はちごろう(プロフ) - はあ〜(満足)すごく良き！一気に読んでしまいました。特に電車のくだり、構成もよくってドキドキしながら読めました！ラストも綺麗にまとまっていて読後感最高！素敵な作品をありがとうございました。完結おめでとうございます！！ (2019年8月31日 12時) (レス) id: 7fbb6746f7 (このIDを非表示/違反報告)
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