おねーさんとチビ助II【影浦雅人】 (ページ21)

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『チビ助のSFのお話だぞ！』ページ21

村上「そういえば、Aさんって影のSFって知ってますか？」

『チビ助の？うん！知ってるよー！』

穂刈「影から聞いたんすか？」

『うん、でも、聞いたのは5年前ぐらいかな〜？』

水上「5年前？！まじか」

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5年前

チビ助が学校から帰っているのを公園で見ていた。チビ助！と声をかけようとすると、チビ助の顔色が悪かった。

『チビ助、大丈夫か？』

「、、んで居んだよ」

フラフラだった。

『背中、乗って、家まで送る。』

「あ？、、んなもん」

私は強制的におんぶした。

「降ろせ、！」

『帰るよ』

私がそう言うと、チビ助は黙り込んだ。

？大人しいなと思ったら、“帰りたくねぇ“とボソッと聞こえた。

『！なら、私の家に行こっか』

「、、おう」

私の家に行くまでの帰り道、会話はなかった。

家に着き、チビ助をソファに下ろす。

お水か何かを持ってこようとすると、服が掴まれた。

？？

『どしたー？チビ助？』

服掴むとか可愛すぎだろ。

「ぃ、」

『ん？』

「ここに、いろ、、」

『お水とか要らない？』

ｺｸｯと頷いたので私は隣に座ることにした。

何分か経ち、チビ助の顔色が良くなった。

『もう、大丈夫？』

「ああ、、」

『そっかー、じゃあゲームでもする？』

「、、やる」

無理に聞くのも良くないと思いチビ助が話してくれるまで待とうと思い、その間気分転換としてゲームをすることにした。

『あ！チビ助、後ろ！！』

「おい、前だ！」

GAME OVER

『あ〜、難しい！もうちょっとだったね』

「、、、」

いきなり静かになったと思ったら、“なんも聞かねぇんか“
と聞いてきた。

『無理に聞くのも良くないからね〜。私はチビ助のタイミングで話してくれるのを待つよ。』

「、、、」

「、、、学校」

？学校？学校でなんかあったってこと？

「学校行くと、体がチクチクすんだよ。」

あ〜、分かるよ。私も学校行きたくないもん。なんて、思ったが多分違うんだろうと思い口にはしなかった。

「学校だけじゃない。人がいっぱいいるところも、そうだ」

んー、学校が嫌なわけではなさそうだもんな、、、

『チクチクってどんな感じ？』

「俺のこと嫌ってるやつがこっち見てるとチクチク刺さるんだよ。」

他にも女子の自分を好いてることも、他の人がチビ助に向けて抱く意識や感情が分かるらしい。