おねーさんとチビ助【影浦雅人】 (ページ38)

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影浦/（名前）「『約束だ/ね』」ページ38

No side

『人が結構多かったから、身動きも取れなくて、それで1番前にいた私たちが狙われて、2人とも刺されたんだ。直ぐに病院に運ばれて犯人はその場にいた人が捕まえてくれたけど、、、』

『怪我が結構重傷でね、私は一命を取り留めたけど、友達は運ばれてるところで亡くなったらしいの。』

『私と関わった人はみんな居なくなっていく。みんな私に近づかなくなっていって、“アイツといたら殺されるぞ“とかさ、“死神だ“、“近づくな“とか酷い言われようでね。見た目もキツイから』

『ほんとに私は誰も信用しなくなったし、誰とも関わろうとはしなかった。毎日が面白くなったし、楽しくもなかった。』

『ほんと惨めだよね。笑』

『だけど、そんな時私は君と出会った。君は他の人と違った雰囲気だったから興味を持った。初めてだよ。自分から話しかけたのは。』

『それで君と話していく度に私は君と話すのが楽しくなっていった。私関わってくれる人なんていなかったから。“次はいつ会えるかな？“とか思ってた。』

『もうあの時のように誰も失いたくないって思った。“君は私を変えてくれた“から、君だけはって、、、』

『だから、私はボーダーに入ってせめてもの償いとしてみんなを守りたい。自分の力が役に立つなら私は死ぬまでこの力をとことん使うよ』

ﾆｺｯ

Aの話を影浦は最後まで静かに聞いていた。

影浦「、、悪かった、、、、俺はあの日Aのそばにいなかったから守ることが出来なかった。あの場所にいなかった俺をすげぇ悔やんだ。俺が守るって約束したのによ。」

「だから俺はAがボーダーに入ればぜってぇ無茶するってわかってたからお前が入るのは反対した。あの時みたいに守れないことがないように、、、」

『、、そっか』

Aが自分のことを話してくれたように、影浦は自分の思いをAに話した。

『ありがとう。私のために反対してくれたんでしょ？』

『、、でも、私は入るよ、、、入ったらチビ助と一緒にいられるし、それに私が危なくてもチビ助が助けに来てくれるんでしょ？』

影浦「あぁ、、、入るなら俺と約束しろ、、危なくなったらいつでも俺を呼べ、分かったな」

『危なくなった時だけ？』

影浦「、！いつでも呼べばいいだろ」

『ふふっ、分かった約束ね！』

『あ、この話はチビ助にしか話してないから内緒ね！』

影浦「！あぁ」