〈7〉白布 ページ7
そのまま俺は若干慌てる2人を引きながらいつもの部室に足を進める。
部室前まで来ると丁度ガチャ、と扉が開いた。
白布「!…雨宮か、吃驚した。」
そう言い胸をなで下ろす白布。
そんな白布を他所に俺は部室に駆け込んだ。
獅音「どうしたんだ?」
部員がこちらを見て驚いた表情をする。
『ごめんなさい、取り乱しました。』
一礼すれば引いていた牛島さんと覚さんの手を離す。
覚「あー、吃驚した。」
牛島「…そうだな。」
覚「てか若利君、香水臭い」
牛島「……すまん。」
なんて会話を後ろでしながらも覚さんは俺の表情を伺うように顔を覗き込んできた。
覚「ダイジョーブ?」
『大丈夫です。』
と、その時後ろから一人の部員が走ってきた。
川西「はー…」
疲れ果てたその表情は、いつもより疲労感を感じさせる。
『川西…』
川西「…あの転校生、やべぇよ。」
『…?』
川西「…バレー部のマネージャー、やるんだと。」
その言葉に俺は凍りついた。
川西は元々そんなに口数が多くはない。(学級では)
だからこんなに口数が多いということは、相当な一大事だということを表していた。
凍りついた空気の中、言葉を発したのは大平さんだった。
大平「その転校生?は、そんなにも危険なのか?」
大平の言葉に覚さんが声を上げる。
覚「危険ってわけじゃないけどサ〜、若利君に抱き着くってことは相当な世間知らずか単純にバカってことだよね。」
その話を聞いた白布の顔は般若みたいだった。
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自分、しらぶ激推しです (
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作者名:無名 | 作成日時:2017年10月17日 10時