あまり、俺を怒らせるなよ。【ハイキュー！！】 (ページ6)

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〈６〉苛立ちページ6

途端、

牛島さんが「む。」と声を漏らす。

全員がその声に反応し振り向いた時だった。

宰城「いっけめぇんっ！！」

…そう。

転校生は、あの女は、牛島さんに抱き着いていた。

『…は…？』

覚「えっ」

牛島「…？」

宰城「かっこぃい！！ぇっと…、若利くんっ！！」

牛島さんの名札を見るなりすぐに名前を呼ぶ。

流石に頭に血が上った気がした。

が、それは覚さんによって阻止される。

覚「だめだめ。若利君は天然なんだから。」

いつもと同じ、軽い調子で笑う覚さん。

牛島さんは未だに頭にハテナマークを浮かべている。

いつも通りの二人を見て、少しは怒りが収まる感覚を感じた。

『…牛島さんから離れろ、転校生。』

宰城「ぇーっ、どぉしt」

『早く。』

多分俺はいつも以上に感情を顕にしていたと思う。

自分的にはかなり抑えられたつもりだったが。

転校生は、

宰城「分かったわよぉ…」

と、しぶしぶ手を離す。

その態度にも腹が立ったが、ぐ、と堪えて

『全員、昼休みを５分だけ延ばす。早急に食事を取れ。』

と言った。

生徒会長もそれに頷き弁当箱を取り出す。

『転校生もだ。』

俺は自分の弁当も忘れ、牛島さんと覚さんの手を引っ張り教室を出ていった。