五関くんの幼なじみ6

black sugar10(橋本)　☆ ページ31

1番、2番と順調に進んだ。

順調といっても、
カメラワークもあり、
2.3回ずつ撮っているため
体力は徐々に消耗していく。

普段これくらいでは
汗をかかないAも
かなり汗をかいている。

足、大丈夫かな。

さっき、撮影した映像の確認をしている間、
靴を脱いでステージの段差に
ちょこんと座っているA

「ほら、飲んで」

Aに水を渡す。

ありがとうと言って、
静かに喉を潤すA。

そこへスタッフが駆け寄ってきた。

スタッフ「休憩とりますか？」

ちらっとAを見る。

さっきまでとは違う、
仕事の顔つきになっている。

A「私は大丈夫です」

まぁ、そういうよね。

俺も大丈夫です。と伝えると、
間奏の部分を撮るので準備をお願いします。
と言われた。

「さて、やりますか」

Aが弱音を吐かないのに、
俺が先に根をあげるわけにはいかない。

ん。と俺に手を伸ばしてくるA

珍しい。
よっぽど疲れているんだろうな。

よっと、Aを引き上げる。

A「よし、頑張るよ！」

俺とAはグータッチで気合いを入れた。

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