五関くんの幼なじみ6

black sugar9(橋本)　☆ ページ30

写真が終わり、
いよいよPV撮影だ。

写真が白衣装で終わったので、
PVは白衣装から撮影だ。
つまり、ダンスパートが最後になる。

これ、結構辛いんだよな。

A「よし！やるぞ！」

首元が広い、大きめの白いシャツに
ワイドパンツ姿のA。
いつもとそう変わらない格好なのに、
色気が漂っている。

A「りょうちゃん、どうした？」

思わずAに見惚れていたみたい。

河「ちゃっちゃと終わらせますか」
塚「この後が鬼門だもんな」
五「まぁ、白衣装は楽勝でしょ」
戸「割りと自由だし、好きにやろう」

A「みんな、行くよー」

一番にかけていくA。
俺たちも急いでカメラの前に向かった。



スムーズに進む撮影。

スタッフ「OKです。
じゃ、着替えてきてください」

はーい。
と移動する俺たち。

Aだけ別室で
着替えている間に、作戦会議。

塚「元気そうにしてたけど、
疲れてそうだよね」

戸「とりあえず、
僕たちができることは」

「間違えずに踊って
スムーズに撮影を終わらせること」

河「特に塚ちゃん」

僕！？
なんて言っている塚ちゃん。
いや、あなたが一番間違えるでしょ。

五「良亮、頼むな」

五関君にポンっと肩をたたかれる。
そう、Aはヒールにスカート
というハンデがありながら、
アクロバットをすると言って聞かなかった。

Aがアクロバットするのは、
みんながアクロバットした一番最後。

とっつーの膝に足をかけ、
ジャンプした後、
俺が受け止めくるくると
一周回って着地予定。
普段、Aよくするアクロバットだ。

ジャンプもそうだなんだけど、
問題は着地。
いつもと違ってピンヒールのため、
ちょっとでもズレると転けてしまう。

あんまり支えすぎても格好よくないため、
Aと悩みながらなんとか完成させた。

絶対一発で成功させる！
より一層気を引き締める。

A「お待たせ」

ひょっこり現れたA。

スタッフ「はじめまーす」

スタッフさんにお願いします
と挨拶してステージに立った。

black sugar10(橋本)　☆→←black sugar8(河合)　☆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す