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三人の姿が見えなくなった頃、
ボロミアに止めを刺さんとする
ウルク=ハイが剣を振り上げた。


「ボロミア!」


アラゴルンはウルク=ハイに飛びかかり、
ボロミアから遠ざけた。

激闘の末、
アラゴルンはなんとか勝利をおさめてた。

ボロミアに駆け寄るアラゴルン。

そこへ残党を殲滅し終えた
ギムリとレゴラスがやってきた。

レゴラスは辺りを見渡し、
Aの姿を探した。

しかし、そこにあったのは一本の剣だけだった。


「これは、セティの…。
セティ!A!」

「レゴラス、ボロミアが…」


Aの姿が見えず
不安がよぎるレゴラスを
アラゴルンが呼んだ。


「レゴラス…すまない。Aは…」


ゴホゴホと血を吐き出しながら
必死に訴えるボロミア。


「三人は…ウルク=ハイどもに…
連れ去られてしまった…本当にすまない」

「もういい、しゃべるな」


ボロミアはフロドが
無事に旅立ったと聞いて安堵し、
目を閉じ息を引き取った。

彼らはボロミアを船に乗せ、
河に流すことで弔いとした。



突然訪れる仲間との別れ。

しかしアラゴルンたちは
悲しみに浸っている暇はなかった。

連れ去られた三人を救うため、走り出した。

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作者名:奏風 | 作成日時:2022年9月19日 20時

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