五関くんの幼なじみ7

ソロコン8 最終公演 ページ42

「改めてまして、
こんにちはー。
ソロコンも、もうラストですよ。
さてさて、MCになりますので
ゆっくり休んで、後半戦に備えてね」

最終公演ということで
アドレナリンが出すぎているのか、
いつもより汗がすごい。

「なんか、今日、汗がすごくって」

その時、頭にふわっとタオルがかけられた。

キャーの歓声がタオル越しに聞こえる。

もう。みんななんなの。
私、嫉妬しちゃうよ？

五「Aにしちゃ珍しいよね。
そんなに汗をかくなんて」

「勝手に出て来ないでよー」

ほら、ちゃんと拭いて。
とガシガシ頭を拭かれる。

ちょっと髪ぐしゃぐしゃになるじゃない。

頭にタオルを乗せたまま、
髪の毛を結び直す。

「今日のゲストはこうちゃんでーす」

ペコリと頭を下げるこうちゃん。

「てかさ、みんな、
ゲストにキャーキャー
言いすぎじゃない？
今までのニノ君に
りょうちゃんに和君にも
みんな、キャーキャー言っちゃってさ。
私、嫉妬しちゃう」

五「いやいや、みんなAとの
絡みを見れるのが嬉しくて
『キャー』って言ってるんだよ」

こうちゃんの言葉に
会場が割れんばかりの
拍手が起こった。

五「みんな、Aのことが
大好きだから大丈夫だよ」

Aちゃん、大好きー
と会場のあちらこちらから聞こえる。

「嫉妬しちゃってごめんね。
みんな大好きだよー」

五「お前さ、自分でゲスト招いといて、
嫉妬するなんて自分勝手すぎるだろ」

とケラケラ笑ってるこうちゃん。

うー、おっしゃる通りです。
なんだか恥ずかしくなって、
話題を変える。

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