彼の秘密10(五関) ページ47
そんな声が聞こえて、
部屋に入ってきたのは、
とっつー、塚ちゃん、警備員さんだった。
暴れる男を、郁人ら4人で
取り押さえてくれた。
奏は女だと
さんざんわめき続ける男。
何をわけわからないこと言ってるんだ。
だまれ。
と一喝する警備員さん。
その人の恐ろしいこと。
俺が言われているわけではなかったが、
背筋が凍った。
警備員さんは、男を静かにさせ、
男と一緒に部屋の外へ出ていった。
部屋を出る前に、
Aに向かって、
きちんと警察に引き渡しますので
安心してくださいね。
と笑顔で言っていった。
良亮の腕を見て、
慌てる塚ちゃんと河合。
でも、きちんと応急処置を
してくれているみたいだ。
俺は、未だに腕の中にいる
Aの様子を確かめる。
少し過呼吸気味だが、
さっきよりは落ち着いて見える。
男に引き裂かれた服から、
素肌が見え隠れする。
痛々しい、青あざが
あちこちにあり、
守ってやれなかったことを後悔する。
戸「奏ーっておわ。ちょい待ち、これ着て！」
と、とっつーは自分の着ていた
パーカーをAの目の前に差し出す。
Aも素直に受け取り、
素肌が見えないように
しっかりと前を閉じていた。
ずっとうつむいているA。
戸「とりあえず、楽屋に戻ろうか。
良亮、大丈夫？」
とっつーの言葉にハッと
良亮を見るA。
橋「俺は平気。
こんなのかすり傷だよー。
…いってー」
大丈夫アピールで腕を回す良亮。
でも、結局痛くて、うずくまっている。
その様子に
ちょっと笑顔を見せるA。
ちょっと安心する。
立てる？
という、とっつーの言葉に
力なく笑うA。
失礼
という言葉を共に、
目の前のAが浮かんだ。
とっつーがAを
お姫様だっこしていた。
Aは状況を理解すると、
顔を真っ赤にする。
とっつー、ずるい。
奏「とっつー、降ろして！」
橋「とっつー、ずるい！」
それでもAを
抱えたままのとっつー。
しばらく暴れていたAだが、
降ろしてくれないとっつーに
暴れることをあきらめ、
真っ赤な顔を隠すように、
とっつーの胸に顔を埋めていた。
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奏風(プロフ) - しおんさん» ありがとうございます。そうでしたか！？すみません。直しておきます。ご指摘ありがとうございました。 (2017年1月22日 18時) (
レス) id: 70b9f38046 (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - 面白いです！けど籔ってJUMPの薮ですよね？間違ってますよ (2017年1月22日 18時) (レス) id: 6ef8d991ef (このIDを非表示/違反報告)
奏風(プロフ) - 優真さん» 初コメント、ありがとうございます！とても嬉しいです。はい！これからも頑張ります。ぜひ、読みに来てくださいね＾＾ (2016年6月5日 21時) (レス) id: 946aa42b7d (このIDを非表示/違反報告)
優真(プロフ) - こんばんは！毎回更新楽しみにしてます。これからも頑張ってください(o^−^o) (2016年6月5日 21時) (レス) id: 281de57af8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏風 | 作成日時：2016年5月18日 14時
