五関くんの幼なじみ

彼の秘密7(河合) ページ44

行く当てもなく、
小さなフロアにあった椅子に座る。

？「なぁ、最近、○○プロデューサー
　 奏君がお気に入りみたいだぜ？」
？「あの人結構やばい噂あるよな」

こういった状態でも、
奏の名前を聞くと
聞き耳をたててしまう。

なんか、ヤバめの話だったが、
そろそろ楽屋に戻らないと
いけない時間だった。
話が気になりつつも
そんなに気を留めず、
来た道を引き返した。

楽屋の前について思う。
今日、まだ奏と顔を合わせていない。
奏にどんな顔で会えばいいか
考えてしまい、ドアを開けられない。

橋「あれ？郁人、どうしたの？入らないの？」

開けるよー
なんて後からきた
はっしーに言われ、
ドアが開いてしまった。

塚「おーはっしーおかえり。河合おはよ〜」

あれ？
奏がまだ居ない。

橋「あれ？奏はまだ帰ってきてないの？
　 もう時間だよね。俺探してくるわ」

俺もー
と、はっしーと五関が楽屋を出ていく。

ふと、さっき誰かが話していたことを思い出す。

すごい嫌な予感がして、
楽屋を飛び出した。

背後から聞こえる
とっつー、塚ちゃんの声を無視して
俺は必死に廊下を走った。

―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

またまた、
視点変わります。

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