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彼の秘密4(橋本) ページ41

今日は、新曲のPV撮影だ。
前日までガッツリと練習したため、
今日の撮影はスムーズに進んだ。

そして、最後に大技が
盛りだくさんのシーンを撮ることに。
疲れている体には、正直きつい。

奏「良亮、もうへばってるの?」

座り込んでいる俺のところに、
ニタニタと笑いながら奏が来た。

奏「これが終わったら帰れるぞ。
  ほら、立てよ」

何となく
そのまま立つのが嫌で
奏に手を差し出す。

なんだよ。仕方ないなぁ。
と奏は俺の手を掴み、
引っ張り上げてくれた。

引っ張ってくれた一瞬、
奏が顔をゆがめた気がした。

でも、それも一瞬で
どこかケガをした感じもない。
俺の気のせいかな。

そんなことを考えていると
スタンバイの声がかかる。

俺の勘違いだと思いなおし、
撮影に集中することにした。

なんとか、無事終わった。
監督さんとかと一緒に
モニターチェックをする。
OKが出てPV撮りが終了した。

疲れたな。
なんて思いながら
楽屋へ向かう。

河「お前さぁ、とっつーが上手に
  避けたから良かったものの、
  一歩間違えたら、大怪我するところだったんだぞ。
  昨日、ちゃんと確認したよな!」

楽屋の外まで響き渡る、郁人の声。
どうしたんだろう
と、そっと楽屋に入る。

奏「ごめん」

怒った顔の郁人と
今にも泣いてしまいそうな奏。

河「俺じゃなくて、とっつーにだろ?
  次はこんなことないようにな!」

そう言って、郁人は自分の荷物を持ちながら
俺の存在に気付いたのか、気まずそうに帰っていった。

他のメンバーはすでに帰ったのか、荷物がない。

奏「あーあ。久々にやっちゃったな
  良亮、ごめん。
  雰囲気悪くしちゃって。
  俺、帰るな。じゃぁ、また明日!」

そう言って、俺の前を通っていく奏。

 「ちょっと待って。
  奏、足見せて」

え?っと振り返る奏の手を引っ張り
近くのイスに座らせる。
俺はしゃがみこみ、
そっと奏の足首を持ち上げる。

奏「イタッ…」

やっぱり、奏の足首が
青く変色し、はれあがっていた。

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奏風(プロフ) - しおんさん» ありがとうございます。そうでしたか!?すみません。直しておきます。ご指摘ありがとうございました。 (2017年1月22日 18時) (レス) id: 70b9f38046 (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - 面白いです!けど籔ってJUMPの薮ですよね?間違ってますよ (2017年1月22日 18時) (レス) id: 6ef8d991ef (このIDを非表示/違反報告)
奏風(プロフ) - 優真さん» 初コメント、ありがとうございます!とても嬉しいです。はい!これからも頑張ります。ぜひ、読みに来てくださいね^^ (2016年6月5日 21時) (レス) id: 946aa42b7d (このIDを非表示/違反報告)
優真(プロフ) - こんばんは!毎回更新楽しみにしてます。これからも頑張ってください(o^−^o) (2016年6月5日 21時) (レス) id: 281de57af8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奏風 | 作成日時:2016年5月18日 14時

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