【男主】車椅子な僕と人気者な君達【 BL 】

No,8 ページ10

僕は早朝に生徒会室へ行った。

雅「それは災難だったね」

A「あの、部屋を変えて頂けないでしょうか？」

雅「それは無理だね」

A「なんでですか？」

蓮「みんな嫌がるから同室の人が居ないんだよね〜、理由はΩじゃなくても、ヤっちゃうから」

雅「蓮、入るならノックをしろ」

蓮「ごめーん！」

A「それなら同室の人は居なくていいんじゃないんですか？」

雅「それが出来たら苦労していない。一応掟で決まっている」

なんの掟だよ……掟は何個あるんですか……。

雅「そういう事だから、教室に戻りなさい」

どういう事だよ。

A「失礼しました」





教室・一時限中

この学校は本当に大丈夫なんでしょうか？

サボり・居眠り・ゲームの三個が揃ってる。

どこぞの不良校ですか？


四時限目

今回は八重桜先生の授業だからなのか、みんな真面目に受けている。

そういえば、僕の前の席空いてる。

元々居ない？まぁ、どうでもいいか。

八重桜「……さん？……橘さん？……橘 Aさん？橘さん！」

A「は、はい」

ボーッとしてしまった。

八重桜「寝てたんだ？」

A「いや、違います」

寝てはいない。

八重桜「嘘はダメだよ、帰りに職員室に来てね」

一応ウソではないですが。


放課後

A「来ましたけど、何をすれば？」

八重桜「届け物をお願いしたいんだけど、良いかな？」

A「それだけですか？」

八重桜「それだけだよ」

A「わかりました」

八重桜「はい、これよろしくね」

先生が渡して来たのは、重たい段ボール箱だった。

A「これですか？」

八重桜「じゃあ、よろしく」

そう言って、何処かへ行ってしまった。

段ボール箱に宛先が書いてあった。

『八重桜 和樹』

A「やえざくら かずき？」

兄弟か？
地図があったので、その場所に行った。





寮棟

この階は王様達の階だけど、まさか王様に宛てた物？

しかも、僕の部屋の隣。

コンコン

……コンコン

……コンコンコン

……コンコンコンコン

……コンコンコンコンコン

ガチャッ

？「近所迷惑です！ってあれ？」

A「あの、八重桜 和樹さんですか？」

？「あ、下か。そうですけど、何の用ですか？」

A「荷物です。じゃあ僕は帰ります」

？「あ、ありがとうございます」

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