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No,15 ページ25

A「ひどい話だと思いませんか?」

話し終わった時に聞いた。

涼介「確かに酷いな」

涼介さんは、残酷な物を見た顔をしながら言って来た。

兄「違うから。一部違うから。俺は同意の上でしたから」

A「ふざけないでください。無理やりですよ、僕の願いを利用しておいて……今更……」

僕は怒りの感情を通り越して、悲しみと憎しみに浸っていた。

A「兎に角……今日は帰ります。両親には会って、すぐに謝ってください」

では……と言って、涼介さんを引っ張りながら、北の寮棟を出た。





中庭

涼介「おーい、大丈夫か?」

A「……涼介さん……ありがとうございます」

僕がそう言うと、何の事を言っているのか、わからなそうな顔をした。

涼介「何の事だ?」

A「こんな兄弟喧嘩に付き合わせてしまって……」

涼介「あぁ、その事か……別に大丈夫だがな」

そう言って、いつもは笑わなそうな、涼介さんが笑った。

A「カッコいいですね……涼介さんは」

涼介「本当か?ありがとな!」

照れくさそうに笑っている。

A「まるで『白猫』……綺麗な純白ですよ。僕は生まれた時から輝けない『黒猫』ですよ」

涼介「そんな事ねぇよ……
『白猫』だって、少し間違えれば『黒猫』になる……お前も元は『白猫』かも知れないぞ?」

柄でもなく、優しく微笑みながら慰めてきた。
慰めてくるとか……逆に虚しくなる……でも『黒猫』が『白猫』になる事は無い……。

A「いつも、笑ってた方がいいですよ……
涼介さん、モテなさそうだし。笑ってたらモテるんじゃないですか?」

涼介「あ?お前なぁ……人が折角慰めてやってんのに!」

呆れたような怒った顔をして、何処かへ行こうとする。

A「置いて行かないでください」

そう言うと、すぐに振り返って、
「チッ……仕方ねぇな」と、嫌そうに言う、でも、本当に嫌そうでは無い。

A「ツンデレですか……」

ボソッと呟いたが聞こえてないらしい、それどころか、むしろ、楽しそうにしている。

A「まぁ、そんな所もいいんじゃ無いんですか?……」

涼介「あ?なんか言ったか?」

A「貴方の顔が、妙に楽しそうで気持ち悪いです、と言いました」

涼介「テメッ!失礼だな!」

頬をつねって来るが、痛くない。それは、そうだ。だって、優しくつねって居るし。

別に、強くして欲しい訳じゃ無いですけど、強くしても良いんですけどね。

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アルル - 氷狐さん» ま、マジですかww良いですよね〜高尾山、登りやすい!って私何語ってんだ‥‥ (2018年4月24日 20時) (レス) id: 4302667575 (このIDを非表示/違反報告)
氷狐 - 高尾山知ってるwww遠足で行くかもww (2018年4月24日 20時) (レス) id: 87e14db833 (このIDを非表示/違反報告)
アルル - 良いですね♪今度やってみます(*゚▽゚*) (2018年4月7日 16時) (レス) id: 9102c4653b (このIDを非表示/違反報告)
すとぷりのころちゃんが好きな僕(プロフ) - アルルさん» そうですな…(´`*)ウフ 番外編…お花見とか…? (2018年4月7日 15時) (レス) id: e145b0bf95 (このIDを非表示/違反報告)
アルル - すとぷりのころちゃんが好きな僕さん» 気が合いますね…(・-・*)ヌフフ♪ 番外編のリクエストとか、ありますか?あったら教えて欲しいです……壁|ョ。・`ω・。) (2018年4月7日 15時) (レス) id: 9102c4653b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルル・エリ | 作成日時:2018年3月28日 21時

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