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今日は唯一の休日。

グループのメンバー『四宮 悠良』に誘われて、水族館へ行くことになった。
そのカフェが県を跨いだところにあるらしく、電車に乗って行かなくてはならないらしい。言ってしまえば、かなり面倒。しかし、同じメンバーの誘い。仲良くなりたいという気持ちも少しだけあった。

アイドルだということがバレると、本当に面倒くさいことになるので変装をしていく。
雨歌のトレードマークと言えるだろう、オッドアイ。一応カラコンを身につけて、キャップを深く被る。
マスクを身につけて、鏡を確認すればそこそこ別人に見える。

駅で待ち合わせをしているため、駅に向かうと同じく変装をした悠良がいた。
あちらの変装もよく出来ており、和のような雰囲気も感じられた。

向こうは笑顔で迎えてくれて、こちらもとりあえず手を振る。
悠良の方に寄ると、悠良は「雨歌」と名前を言いかけたが、すぐに気がついて咳払いをした。
何か呼び方を変えようかと提案して、苗字で呼ぶことにした上、人前ではあまり名前を呼ばないことにした。

そうして、電車に乗り込んだ。

___

水族館に着くと、どこから見ていこうかと悠良が聞いた。
悠良と雨歌は、パンフレットに目を移した。初めに目についたのはイルカショー。イルカショーまでの時間をチェックすると、およそ30分ほどある。
そして次に目についたのは、タッチプール。実は雨歌は、こういうのに興味があったりした。
だから、悠良に「イルカショーまで、これはどう?」と提案してみた。
悠良はふわっとした笑顔を見せて、快くOKしてくれた。

.

「これ、なんだろう?ざらざらしてるね」

「ネコザメだってさ。見て、これ。なまこ、ぬるぬるしてるんだけど」


色々な動物に触れ合っていると、意外にも時間は過ぎていた。20分ほど経過していたため、イルカショーのことも考えて、向かうことにした。

早くついたため、まあまあ席は空いていたが、自分が思うよりは埋まっていた。
席が埋まる前に、さっさと座ってしまおう。
2人で席に座り、イルカショーを始まるのを待った。

かなり人が混んできた。
急いで座る人もいて、知らない人同士も隣り合わせで座っているようだ。
そんなだったら、さっさと来ればいいのに…。

「…お隣、いいですか?」

▽→←ビターチョコレート



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作者名:ちょぽん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年1月14日 20時

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