°闇を潜ったラガッツォ*【派生作品】

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教室で授業を受け、昼休みになった。京夜は幼馴染の理玖と、テラスで弁当を広げた。
今週は丸っきり自習なので、自分の勉強が思いに出来るが家に帰ってもこうなると考えると気が重い。

ため息をついた縣に対し、理玖は元気な様子を見せていた。相変わらず、呑気なやつだなぁと苦笑した。

今更気がついたが、理玖が弁当箱以外に何かを入れた袋を持っていた。少し大きめの袋であり、何が入っているのだろうと気になった。

「理玖。その袋、何？」

思わず指を指して、理玖に問う。理玖はその袋を一瞬チラッと見て、優しく微笑んだ。
そして、袋から何かを取り出すと、京夜に差し出した。

「これ、京夜への誕生日プレゼント。そろそろ冬本番に入るから、これがいいかなと思って」

差し出されたのは赤白のマフラーだった。誕生日プレゼントといったものは、初めてだったのでとても嬉しかった。
京夜は少しだけ顔を緩ませ「ありがとう」と礼を言った。

今日はとてもいい日だ。京夜は幼馴染の誕生日が来たら、プレゼントのお返しをしようと心から誓った。


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こんにちは、雛月と申します！
閲覧していただきありがとうございます。

過去編ですが、親を殺害しまうとなるとフラグを立てないといけなくなってしまうかもしれないので、迷っているところでして…。
フラグを立てないとなった結果ですと、もう少しで過去編を終了させて現在に入っていこうと思っているところでございます…。

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