すとんずガール 2

ヤキモチ 2 ページ29

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ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…









『あ、もしもし？』



健人｢もしもし、どうしたのAー。珍しいねAから電話なんて｣



『別にー、暇？』



健人｢今撮影で遊園地来てる｣



『え、そうなの？いいなぁ。あ、ねぇ菊池風磨何してる？』



健人｢いま休憩してて寝てるよ｣



『あー、だからね』



健人｢風磨に電話したの？｣



『そう、出ないから健人にかけた』



健人｢俺2番目かよ｣



『うん』



健人｢で？なんかあったんでしょ？｣



『さすがお兄ちゃん、よく分かるね』









こーゆー私の考えてることすぐ分かるのは血の繋がりがあってこそだなーと思う。









『みんなが私に構ってくれない』



健人｢北斗たち？｣



『そう、北斗とジェシーと樹』



健人｢なーに、寂しくなったんだ｣



『そう！！だってずーっと可愛い女の子見てニヤニヤしてるんだよ？キモイって！北斗なんて普段私にはなんにもデレデレしないのにその子にはずーっとデレデレなんだよ？モデルの中では可愛いかなみたいなこと言ってさ。ハッキリどタイプですって言えばいいのに。』



健人｢すごいね姫、勢いが笑笑｣



『姫呼びやめて。もーみんな私の事なんて見えてない感じ。話しかけても気づかれないもん。つまんないし楽屋居づらいから出てきた』



健人｢俺は絶対他の子に目移りしないよ？俺の妹以上に可愛い子なんて居ないもん｣



『ほんとに？エリーちゃんだよ？あのエリーちゃん。この前初耳学で共演してたじゃん』



健人｢えっ、エリーちゃん？！いやあの子はマジで可愛いと思う。守りたくなる感じ｣



『ねぇ殴るよ？』



健人｢すみません、ごめんなさい｣



『はぁ…、もうさ。ほんと男子軍の言ってること私も共感するから何も言えないんだよね。エリーちゃんと友達になりたいぐらいだもん』



健人｢そこは素直にヤキモチ妬いたぉ♡って言うべきなんじゃない？｣



『ふざけてんの？笑もー、こっちは真面目に話してんのに！！』









健人のおふざけはきっと私を元気づけるため。



子供の頃から私が泣いてると健人はいつも笑わせてくれた。



それがどれだけ救いになったことか。



普段はあんなこと言ってるけど実際健人のこと大好きだよ。









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