操り人形2 ページ3
学校に着き、昇降口の方へ行くとクラス表が張ってあり、私と優香は1年6組だった。
同じクラス、今度こそ一人ぼっちにはならない、一人で体育をする辛さも教室で一人でお弁当を食べる悲しさも知っている、だからこそ今度は何が何でも優香の好きにはさせない。
｢あ、今ウチと一緒で良かったって思ってるでしょ、感謝しなよ｣
｢うん、ありがとう｣
貴女に何も感謝すればいいのかな、本当に恨み節でも言いたくなる。
指定された下駄箱にローファーを入れ、上履きに履き替える。キュキュと床と擦れ、上履きが鳴る音を聞きながら、階段を登り、4階の1年6組の教室に入る。ほとんどの人が1人でいて、数個グループが出来ているようだ。
｢ちょっとあそこの男の子イケメンじゃない？？｣
囁くような小さな声で言った優香に釣られ、その人を見ると儚げな美少年がいた。周りなんて興味なしって感じでスマホをいじっている。
｢A、あの人の名前とLINE聞いてきて！｣
｢え、無理だよ初対面だよ？｣
来た、優香の無茶ぶり。無理そうってわかってるなら、引けばいいのに、なんで私に押し付けるのかな。
｢なに、ウチの言うこと聞けないの？｣
｢ご、ごめん。｣
キッと細めた目で睨まれ、思わず謝ってしまう。この態度は赤点、卒業までまだまだだなぁ。でもね、あなたの思うようには動きたくないの。
｢でも私みたいなブスより優香みたいな可愛い子に連絡先聞かれたいと思うなぁ。優香のことな嫌いな男の子は絶対いないよ｣
｢確かに。アンタに行かせたら、イケメン逃しちゃう｣
うんうん、プライドが高い優香なら、こう言われたら逃げられないよね？本当におめでたくて、簡単で、壊れた頭をしてるよね。
鏡で髪型、メイクを確認してスマホを手に持つ。ふっふふんーと鼻歌を歌いながら、儚げくんの元へ行く優香。
目をギラギラさせ、儚げくんにマシンガントークをする優香は肉食獣みたいで周りドン引き、儚げくんは顔を顰めながら、優香を睨みつけている。 しかし、嫌われるという概念のない優香はそんなことには気づかず、楽しそーにしている。
高校生活が始まって、ハラハラしてる時に肉食獣に絡まれるとか胃に穴開いちゃう。頑張れ儚げくん、堕ちるな儚げくん。
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水無月のぞみ - 早く悪女いなくなればいいよ。 (8月8日 19時) (
レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
朱吏 - 操り人形5の4行目のところ、「バトミントン」じゃなくて「バドミントン」ですよ (2018年9月3日 19時) (レス) id: ec9943e25e (このIDを非表示/違反報告)
静 - 続き気になります！！更新頑張ってください★ (2018年7月5日 21時) (レス) id: 9d24cad027 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - ミーさん» コメントありがとうございますー！！嬉しいです。できる限り早く更新できるように頑張ります、！ (2018年5月3日 17時) (レス) id: d96c31d995 (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - とても面白くて更新毎回楽しみにしています！！更新頑張ってください！！！！ (2018年5月3日 17時) (レス) id: e745d02498 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2018年4月14日 8時
