貴方の１番になりたい

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俺は当たりどころがよかったせいもあってか、検査入院という形で次の日には退院することになっていた。




朝からひと通り検査をして先生の許可がおりたからお昼には退院することができた。




他のみんなは公演中やったから、迷惑かけた分謝らなあかんなって思って、病院を出たその足で会場に向かうことにした。




康二と会わないといけないということに少し緊張はしてるけど、これからずっとこんなんじゃあかんよな。





みんなが休憩してるであろう楽屋の前に立って深呼吸をした。






「よし！」







気持ちを切り替えてドアに手を伸ばしたとき、





ーガシッ






その手を横から伸びてきた手に掴まれた。






「なにしてんの？」






大好きで、それでいて今は１番聞きたくない声がして、横を向くと泣きそうな顔の康二が立っていた。

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