41:蝶屋敷で少女と出会う�� ページ42
＊
そして、先ほど盗んだ金平糖をひとつぶ取り出すと、カナヲに差し出した。
(さあ、食べるんだ。これで君も共犯だ)
その金平糖は元々はカナヲのだか、そんなことは知ったこっちゃないAは道連れにしようとしている。
またもAの行動に悩むカナヲ。
「(銅貨…あ、そういえばさっき、この人が掴んだんだっけ…どうしよう…)」
固まっているとAが、あ、そういえば。と、先程の銅貨をカナヲに返した。
「(表だったら食べる。裏だったら食べない)」
カナヲが決めて、銅貨を見る。
結果はーー裏
食べない。
そうと決まれば、カナヲが首を横に振りながら金平糖を断ると。
むぎゅ。とほっぺを両側から指で押されて、無理矢理金平糖を口の中に入れられた。
「(食べちゃった……)」
口の中でコロコロと転がる金平糖が、少し溶けて砂糖の甘さが広がっていく。
なんだか、いつもと違う味に感じるのは気のせいだろうか。
カナヲが思っていると、同じく金平糖を食べているAが少しはにかんで
【これが背徳の味だ。悪友よ】
とカナヲに紙を向ける。
「(背徳の味……悪友…)」
意味はわからないが、妙に納得させられてしまう。
「(不思議な人…)」
胡蝶の時といい、Aの前では調子が崩れてしまう。
それがいいような、悪いような。
金平糖が溶けて、少しの甘さを口に残しながら
「(今日のことを師範に話てみようかな)」
なんて。
目の前の不思議な彼女を見つめながら、ふと思うカナヲだった。
＊
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下野岸(プロフ) - たこさん» ありがとうございますぅぅぅ！兄貴いいですよね(o^^o)糧だなんて！そんなこちらこそその言葉を糧に生きていきます！更新頑張りますね！続編もお読み頂けたら幸いです！ (2021年2月15日 20時) (
レス) id: 89e4f77b3f (このIDを非表示/違反報告)
たこ - とってもおもしろいです！兄貴が大好きなのでこの作品を糧に仕事頑張ります(´;ω;｀)更新頑張ってください！応援しています！ (2021年2月15日 19時) (レス) id: 00aa00b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
下野岸(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです(TT)更新がんばりますので、こちらこそよろしくお願いします！素敵なコメント本当にありがとうございました！ (2021年2月5日 23時) (レス) id: 89e4f77b3f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - とてもおもしろいです！煉獄さんのキャラが新鮮でおもしろい！続きが気になります！！これからも更新頑張って下さい！ (2021年2月5日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：下野岸 | 作成日時：2021年1月19日 8時
