23:柱稽古を受けよ#蛇柱編 ページ24
＊
柱稽古四日目。
Aが伊黒の稽古を受けようと屋敷に出向くと。
「名無A。俺はお前を待っていた」
伊黒が稽古場の前で待ち構えていた。
待っていた。と言っているが放たれるオーラは全然Aを歓迎していない。
前回産屋敷邸でAの刀により、眠らされた伊黒はいまだ根に持っていた。
「前はたまたま。た・ま・た・ま。お前の刀があたり眠ってしまったが今回はそうはいかない。覚悟しろよ普段の５０倍は厳しく稽古をつけてやる。あ、そういえばお前は甘露寺に気に入られてるようだな。１００倍だ。１００倍厳しくする」
理由が小学生男子だが、伊黒は真剣だ。
ギロリとAを睨み、敵意全開の伊黒だがAはもちろんそれに気づいていない。
(あの蛇本物かな。生きてんのかな)
激おこな伊黒よりも、肩に乗っている鏑丸の方が気になっていた。
(蛇って食べられるっけ？なんか魚みたいな味がするって聞いたことがある。なんか美味しそうだな)
うへへっと笑いながら鏑丸を見る。
「(なんだコイツ…気持ち悪すぎるだろ)」
伊黒からしてみれば、Aがこちらを見つめて薄気味悪く笑っているに過ぎない。
伊黒が引いていると。
「おい。お前…なぜ近づいてくる」
Aがジリジリと伊黒に近付いてきた。
鏑丸を捕まえようとしているのだ。
鏑丸もAを警戒してシャーっと威嚇をしている。
「なんだ。やるのか？煉獄の弟子だろうと手加減はー…」
突然。Aが伊黒に飛びつく。
獲物に襲いかかるヒグマのようだった。
「ぎゃあ''あ''あ''あ''あ''あ''あ''！！！！」
あまりの恐ろしさに伊黒が叫ぶ。
そして…
気絶した。
(あ、逃げられた)
鏑丸は飼い主を見捨てた。
チッと舌打ちをするA、その横で泡を吹いて気絶する伊黒。
後ろから見守っていた鬼殺隊士隊が、ガクガクと身を震わせる。
「おおおおおおおい…伊黒様が…伊黒様が…死んだぞ」
「い、今なにもしなかったよな？…あいつ…目で人を殺したよな…？」
「お前らA様を知らないのか？…今、鬼殺隊の中じゃあ一番強いんじゃないかって言われてんだぜ」
「俺、信じちゃいなかったが…あれは本物だな…」
またもいい加減な噂話が、異次元までひとり歩きをする
＊
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下野岸(プロフ) - たこさん» ありがとうございますぅぅぅ！兄貴いいですよね(o^^o)糧だなんて！そんなこちらこそその言葉を糧に生きていきます！更新頑張りますね！続編もお読み頂けたら幸いです！ (2021年2月15日 20時) (
レス) id: 89e4f77b3f (このIDを非表示/違反報告)
たこ - とってもおもしろいです！兄貴が大好きなのでこの作品を糧に仕事頑張ります(´;ω;｀)更新頑張ってください！応援しています！ (2021年2月15日 19時) (レス) id: 00aa00b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
下野岸(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！すごく嬉しいです(TT)更新がんばりますので、こちらこそよろしくお願いします！素敵なコメント本当にありがとうございました！ (2021年2月5日 23時) (レス) id: 89e4f77b3f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - とてもおもしろいです！煉獄さんのキャラが新鮮でおもしろい！続きが気になります！！これからも更新頑張って下さい！ (2021年2月5日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：下野岸 | 作成日時：2021年1月19日 8時
