実は私、妹なんです。

ご対面 ページ9

う「で、メンバーにはもう
言いたいのよ、俺
つい俺の妹がって言いそうになるし」


し「逆に今までよう言わんかったなうらたさん」


う「いやまじで自分すげぇって思ったわ...
でさ、残りの2人にも言いたいわけ」



そう言うと私の方を見てくるお兄ちゃんと志麻さん
まあ、もう志麻さんにバレた時点で
他の2人のメンバーさんには内緒だなんて
出来るとは思ってないし諦めてるし...



「うん、いいよ、でも本当にメンバーさんだけ
他のお友達とかには言わないで欲しい、です
私はまだ、新人だから実力ないから」



そう、メジャーデビューするとはいえまだ新人
歌い手の活動だってまだ今年の12月で3年目になる
本当にたまたま 運が良く再生回数も伸びて
リスナーさんが増えてオリジナル曲も
作ってくださると言ってもらえたから
メジャーデビューする事が出来る

本当に、まだまだ新人で、ここで兄は
うらたぬきですだなんて言って注目を浴びても
嬉しくないし、七光だと思われたくない。



「....私は、私の力で進みたいの、だから
言わないで、お兄ちゃん、志麻さん...お願いします」


し「Aちゃんがそこまで言うなら俺は誰にも
言わないよ、なんならもしAちゃんが
言いたくないんやったら年下2人にも言わんでも
ええと思う、俺は黙っとくしそこは兄妹で決め？」


う「....Aの気持ちは分かった、けど
メンバーにだけはもう黙っていたくない
妹いないって言ったわけじゃないけど
嘘ついてるような気分で嫌なんだ
俺にとってメンバーは家族も同然だから
...分かってくれるか？」


「うん、分かるよ、メンバーさんには言おう」


う「...ありがとう、でさっきから気になってんだけど
なんでまーしぃ急にAの事ちゃん付けなの？」


し「え、それはあれやん、なんかお兄さんの前で
気安く呼び捨てで呼んでええんかなって
気ぃ遣ったんやんか」


「別にいいですよ？呼び捨てで」


う「...まぁ、いいか」


し「お兄さんから許可出たならそうするわ笑」



残りの2人、坂田さんとセンラさんにも
私の話をする事に決まったのはいいものの
今日 このまま話をしたいからと
急遽2人に召集をかけると言い出した

さすがに集まらないだろ....
センラさんだってお仕事があるんだし、と
思っていたら、あれよあれよという間に
志麻さんの家に集合という流れになった



「え、これって私も行くの？志麻さん家」


う「当たり前だろ」


し「A来るならもう少し片付けたいんだが？」


う「いや、いいよそのままで」

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