実は私、妹なんです。

トラップ ページ7

本当...こういう所あるんだよね
このお兄さんは.....

暇だと言ったが最後、何がなんでも連れて行くマンに
変身したうらたぬきという男は止められないのだ
それは志麻さんも長年活動を一緒にしてきて
分かりきっているようで一瞬呆れた顔をするも
はいはい、と二つ返事で許可する



う「肉がいい、肉」


し「Aちゃんは？肉でええ？」


「あ...はい、..」


う「なんか不服そうじゃなかった？」


「いえ、別にそういうわけじゃ..」


う「ほかに何が食べたいの？食べたいのあるなら
言えばいいじゃん、遠慮しないで」


し「まぁまぁ、うらたさん」


う「いや、だってさ？明らかに不服ですって
顔だったし、言い方だったくね？A
ならはっきり言ってほしくない？」


し「いや、せやけど..うらたさんが先輩やから
Aは気を遣ってくれたんよ、気遣いができる
ええ子やってうらたさんも知ってるやろ？な？
なんでそんなつっかかるねん〜〜」



志麻さんは困った様にチラチラ私を見ながら
諭す様に、落ち着く様にと話しかける

なんでこんな子どもっぽいのだろう...
志麻さんはこんなにも大人っぽくて実際大人で
優しくて包容力があって落ち着いているのに
うちの兄ときたら....



う「つっかかるとかじゃねぇし...そもそも
Aが自分の意見を言わないからじゃん？
え、俺なんか間違ってんの？」


し「ちょ、うらたさんストップ
ええ加減にしいや？Aを責めるのはちゃうよ」


う「なに、まーしぃはAの味方なの？」


し「どっちの味方とかちゃうけどうらたさんの
言い方はきつすぎるって話やん？」




あぁ、もう...本当にイライラする..

怒りに任せてガタンっと立ち上がると
パイプ椅子だった為か倒れた
音が響くも気にせずそのまま口を開く




「なんでにぃにってそうなわけ？！
志麻さんに迷惑かけてるって分かんないの？
なんでそうも子供っぽいのよ、本当やめて！
てか私がお肉より海鮮が好きなの知ってんだから
お肉も海鮮もある所に行けばいいじゃん！
そんだけでしょ？てか私今は海鮮って
気分でもないし！甘いものが食べたいの！！！
気づいてるくせに、にぃにのばか！！！！！」




う「...ノンブレス」


し「いやそこちゃうやろ、....え？まって
にぃにって、..だれ、？」


「っ！！！！！」


う「ふっ...引っかかったな、ばかめ」




嘘でしょこの兄....妹をまんまとはめやがった....

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