実は私、妹なんです。

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結局 私がプリンを食べ終わり
ベッドに寝転ぶまでずっと見張られ
何かあったら連絡する事、一日に1回は
返事をする事を条件に帰っていった。

そして一緒に帰ったはずのにぃには戻ってきて
昼ごはんと晩ごはんを作ってくれるらしい。
たぶん 泊まる気だな、この人



う「プリンだけで腹減らないとか..まじで
もうちょい食わなきゃ体調戻らんぞ？」


「お腹空いてないもん〜...」


う「だーめ、せめてお粥くらいは食え
少量にしてやるから、な？」


「はぁい...あ、センラさんにさっきは
ごめんなさいって連絡しなきゃ」


う「ん〜？...あぁ、多分もうこの時間は
あいつ録音だからラインだけ入れとけ」


「そうなの？仕事だなんて一言も言ってなかった
謝らないと....」


う「まあ、謝る事でもないと思うけど
ほんとにメンバー全員 お前の事大切に思ってる」


「..そう、なの？」



そういえば、にぃにからメンバーのみなさんが
本当は私の事 どう思ってるかなんて聞いた事なかった
親切にしてくれるし、私自身みなさんの事は大好きだ
でも それはうらたぬきの妹だからであって
私自身がどうとかそうじゃなくてメンバーの妹だから
仕方なく 仲良くしてくださってるんじゃないかって
思わないわけじゃない。疑ってる訳ではないけれど...

そんな私の心配をよそに、にぃには初めて
メンバーのみなさんが私をどう思ってるか話し出した



う「まあ正直、お前は俺の妹なわけじゃん？
それは変えられねぇし、あいつらだって多少は
贔屓っていうか俺の妹だから、って対応はすると
思ったからさ、聞いたんだよね 一回」


「うん」


う「そしたら口を揃えて言ったのが
リーダーの妹は俺らの妹でもあるって、あいつら
それは良い意味なのか悪い意味なのかって思ったけど
屈託のない顔で言ったんだよ 何かあったら俺らも
Aの事は家族のように守るからって
だから俺に一人で抱え込むなって」


「...家族、..」


う「そ、浦島はグループで友達で兄弟で 仲間で
家族みたいなもんなんだよ、そこにお前も
加わったって感じなんじゃね？
とにかく、お前が俺の妹である事を公表するのに
すごい悩んでたっていうのは伝わってるから
うらたぬきの妹だから大切だけど、だからこそ
出会えたわけだしいい子だから普通に大切だって
ちゃんと言ってたから。心配すんな」


「..うん、ありがと、にぃに」


う「ふは、今日いつもより素直じゃん？
大人しくしとけ お粥出来たら呼ぶから」


「はぁい」

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