実は私、妹なんです。

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「はぁぁ...」


う「ため息ばっか..自業自得だろ？
いざという時はカバーするから」


「ん、...」



こういう時のお兄ちゃんは頼りがいがある。
長男は家族の中でも一番の過保護で心配性
すぐに焦っていろんなところに電話をかけまくり
警察沙汰にまでなった事もあった。

そして、三男は私に対してそこまでではない
けどまあ どこ行くの？何時に帰る？くらいは
必ず聞くし一般家庭からすると充分三男も過保護だと
言われはするものの、うちの中ではマシな方。

それのちょうど間が次男のこの、うらたぬき。
だから自身も板挟みになる事が多かったせいなのか
兄妹喧嘩とまでは言わないが揉めそうになると
しっかり話を聞いて両立な立場に回るのが早いのだ。

だからこそ、長男が今から来るというのが本当に
憂鬱でしかない。本当に体調悪化しそう。
またため息をつこうとした瞬間チャイムが鳴った。
対応してくれたお兄ちゃんの態度的に長男だろう



「...おにい来た？」


う「..2人来た」


「え？」


う「久々の勢揃いかもしれん」


「嘘でしょ....」




そして部屋のチャイムが鳴り玄関までお兄ちゃんが
迎えに行くと引き連れて来たのは2人の人物

本当に勢揃いした....




長男「心配するだろ..連絡くらいしろって」


三男「連絡してこないのはいつもの事じゃん
生きてただけでも良かった良かった」


長男「またお前はそんな呑気に...Aに
なんかあったらどうするんだ、こんな都会で
誰にも頼れず独り寂しくしてたらかわいそうだろ」


う「いや俺 一駅しか離れてない所に住んでっから」


長男「わたるじゃ当てにならん！」


う「..いや、今回結局俺がA見つけたし
保護してたのメンバーだし」


三男「どの男？」


う「言い方」


長男「どのメンバーさんであっても許し難い..」
感謝はするけど、許し難い....」


う「言わねえよ、お前らなにすっか分かんねえし
とりあえず Aの体調だって本調子じゃないから
帰ってやってくんね？ゾロゾロ居たら
全然休まんねぇだろうし」



そう言っても私の姿は無視で買ってきたプリンやら
ヨーグルトを勝手に冷蔵庫に入れ始める三男と
ひたすら 私の手を握ったり体温を計ったりする長男

私もにぃにも呆れ顔だ。



「...おにい、そんな体温はからなくても
秒で体温なんて変わんないよ」


長男「いやでも計り間違えって事もあるから」


「にに、プリン一個食べたい」


三男「ん、もってく」


う「...本当、自由だな」

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