実は私、妹なんです。

兄の襲来 ページ47

昨日、何があったのかをセンラさんが
事細かく説明してくれている中
私は食パンをもひもひと食べている。
その横にはお兄ちゃんが居て食パンを食べている。

.....え、なんで？？



「なんでお兄ちゃんもパン食べてんの？」


う「...大事な話を遮ってまで聞くことか？
誰かさんが家に居なくて心配してやっと連絡ついたから
朝飯食うの忘れてすぐ急いで来たからだろ」


「....ソウデスカ」


せ「聞かん方がよかったねｗｗ」


う「カタコトかよ...で？センラなんだっけ」


せ「あぁ、せや。やからAちゃん
微熱ずっと続いてんのかなー思て
家から出したほうがええと思って連れて来てん
やから Aちゃんが悪いんちゃうくて俺やから
あんま怒らんでやって？顔色悪いん俺でも
分かるんやからうらたんやったら
もっと分かるやろ？」


う「...子供の頃から微熱でも熱が出ると
涙目になる、まず鼻水が出て鼻風邪っぽくなる」


せ「そこまで分かるんやったら、な？」


う「怒らねえよ、ただ 頼らないのは本当に
何度も言うけどお前の悪い所だからな？
お前が自分で撒いた火種だから覚悟しろ」


「え？」


せ「どういうことなん？」


う「...兄貴、来るって」


「.....マジカ」


せ「またカタコトになってるやん...てか..そっか
うらたんたち4兄妹やもんな..
まだうらたん以外にもお兄さんが居てはるんや」




それは本当にまずいことになった、と
一瞬にして悟る。それにお兄ちゃんのこの反応
きっと私が家に居ないし連絡も取れないからと
家族に連絡したらこうなったんだろう。

少しお兄ちゃんに八つ当たりしたくなるものの
仕方ない、連絡取らなかった私が悪い。
諦めることにしよう。




「..ちなみに聞くけど、お兄ちゃんが兄貴って
言うってことは..さ、....？」


う「ん、長男」


「はぁぁ.....」


せ「どうしたん？そんなやばいん？」


う「まあ、正直 俺が見てても過保護だなって思う」


せ「それ〜は〜...笑 なかなかのお兄様やねぇ？笑
Aちゃん 項垂れてもうてるやん」


「もっと具合悪くなりそう」


う「それは分かるから俺も一緒に居る
なんかあったら体調悪いってめちゃくちゃアピールしろ
そしたら俺がどうにかするから」


「うん、...」


せ「なんか..目に浮かぶわ、その光景ｗｗ」




今度は違う意味で家に帰りたくないと思いながら
お兄ちゃんと一緒にセンラさんの家から
自分の家へと帰った。

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