実は私、妹なんです。

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し「女の子の部屋やん..」


「それ5回目ですよ、志麻さんｗｗ」



私の部屋に入るなりすぐに発せられた言葉は
キッチンを見た時に2回、リビングを見た時に2回も
発せられ志麻さんは今それしか日本語が
分からなくなってしまったんじゃないかとすら思わせる

置いてあるものや部屋の香りなどすべてが
" 女の子の部屋 " らしいのだけれど...
うん、私 女の子だから女の子の部屋で間違いはない



「コーヒーと紅茶..あと緑茶、麦茶がありますけど
みなさんなに飲まれます？あ、あとコーラもあります」


さ「おれコーラ！」


「..ふふ、お兄ちゃんから聞いてます
坂田さんはコーラが好きって」


さ「え、なんかはっず..笑」


し「俺 緑茶、冷たいのある？
ペットボトルとかで全然ええんやけど」


せ「俺、この間飲んだ紅茶がええねんけど
なんやったか忘れてん...笑」


「冷たい緑茶ありますよ、センラさんのは...
どれだろう...何色でした？」


せ「赤っぽいねんけど、..匂いは分かるで」


「あ、じゃあ嗅いでください笑」



なんとかセンラさんが気に入ってくれた紅茶を
見つけ出すことができ、全員分コップに入れて
リビングへと持って行こうとすると3人とも
ぞろぞろ立ち上がって自ら運んでくれた。
なんだか、どんどんお兄ちゃん以外も
私の面倒をよく見てくれているような....

そう思いながらも気にした所で結果は同じだと思い
もらったファンレターの詰まった箱を開けた



「....ん？すごい、綺麗な真っ黒な封筒..」



目に止まった漆黒という色がぴったりなほどの
真っ黒な封筒に白いインクで宛先が書かれたもの。
気になって中を開けると1枚の手紙らしきものが
折り畳んで入っていた
開けてみようとすると少し張り付いてしまっていた。

中でシールとか貼り付いちゃったとか..？
それにしては少し強力なような...

ペリッと剥がし完全に中身を確認する前にちらりと
見えたそれはもう完全にあれにしか見えず
私は手紙を放り投げてしまった



し「どうした？顔色悪いで？」


さ「ファンレターっていっても、たまにやけど
アンチみたいなのもあったりするからな〜
気にせんでええよ？な？」


せ「せやで？アンチなんてむしろそれだけ
Aちゃんが世間に知られ始めたって事でもあるし
気にせんでええよ、捨てといたるな？これか？
....あー..これ、は、.....あかんやつやな
Aちゃん、一旦落ち着こ、大丈夫や」


し「なに？」


さ「.....あー..これ、言うたらあれかもやけど
完全に、血液...やね、..」

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