実は私、妹なんです。

レコーディング ページ4

志麻さんとお兄ちゃんの居る
ミーティングルームで3人で談笑していると
あっという間に時間が来て私はまず
昨日の続きを少しだけ録音する

...のになぜかみんなで大移動。なぜなのか。



これにはスタッフさんも驚いたようで
まずはしゅねさんの録音からで、とわざわざ
説明されているのにも関わらず見学だと言って
コントロールルームに入って行く

本当なら兄がすみませんと謝りたくなってしまうが
志麻さんまで一緒になって居るので
どうしたらいいのか分からなくなってしまう



エンジニア「はい、じゃあしゅねちゃん
昨日の続きからやろっか〜」


「はい！お願いしまーす」


エンジニア「はいよーぉ」



このアルバムの作成でずっとお世話になって
すっかり仲良くなってしまったエンジニアさんは
2人の存在を気にも止めずに仕事を始める

....にしてもやりずらい、すべてはそこに居る
細い目でじっとこっちを見つめてくる兄という
歌い手の先輩、うらたぬきのせい。




エンジニア「...はい、ストップ〜
いい感じではあるけどもう一回行ける？
水とか飲んでリラックスしてー？」


「...すみません、先輩方がいらっしゃって
緊張が、...笑 頑張ります！」


し「俺らのせいやったんか！！すまん！
うらたさん出ようや、やっぱ」



遠回しに、お兄ちゃん出て行ってオーラを出す
それに確実に気づいていながらも
出て行く気配のない我が兄はニヤついている



う「先輩面とかじゃないんだけど〜
緊張解すにはたぶん、一回深呼吸してそしたら
グミ食べると良いよ俺持ってるからあげるね？」


し「グミ？」


う「え、グミ大事だろ」



ポカーンとしているみんなを目の前に
お兄ちゃんはあたかも当然のように
かばんからグミの袋を出して私に手招きした

さすがにバレるって.......

仕方なく私は部屋から出てコントロールルームへ行く




「...私がグミ好きって知ってたんですか、？笑」


う「もちろん、しゅねさんと仲良くなりたくて
きもいかもしれないけど実はちょっと調べたんすよ」


「仲良くなりたいだなんて..ありがとうございます
こちらこそ仲良くしてくださったら嬉しいです
グミ、いただきます」


う「どうぞ」


し「なんや、しゅねがグミ好きやなんて俺
知らんかってんけど...うらたさんの方が
知ってるとかなんか不満〜」


う「なんでだよｗｗ」




志麻さん...仕方ないんです..それ私の兄なので....


グミを貰って気合を入れ直し再度臨んだ録音は
上手くいき次はコラボの録音まで休憩になった

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