実は私、妹なんです。

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手を握り返して強く握ってみる。
ほっぺを叩いてみる。
鼻の穴にティッシュを入れてみる。
それでも起きない兄に朝から疲れる()



「...いっその事お兄ちゃんは後にして
先にどちらか起こしません、？」


せ「せやな..笑 まさかうらたんがここまで起きんとは
相当 疲れが溜まってたんやな....」


「そうですね、...まあ一番最後にして、
志麻さんが寝室で寝てる感じですよね
坂田さんはそこに寝てますし..」


せ「せやね〜先にまーしぃ起こそか
まーしぃはちょっとや、そっとじゃ起きひんかも
しれんからなぁ、飛び乗ろう」


「え..潰れちゃいますよ...笑」


せ「大丈夫、大丈夫、Aちゃん絶対軽いし」



不安しか募らないものの寝室と思われる部屋を
そっと開けると綺麗に整頓された
モノトーン調の寝室で志麻さんが横向きで寝ている

横顔も本当に綺麗だな、志麻さん...
こんなに綺麗でお兄ちゃんと同い年とか信じられない



せ「なんや横向きか...まあええか
思いっきりベッドダイブして無理矢理
志麻くん仰向けにして乗っかろう
ほんで起きてーって耳元でこそこそ言おうか
大声出したらあいつらも起きるかもしれんし」


「分かりました....志麻さん、ごめんなさい、
....っんしょ、！」



思い切り、とは言いつつも少しだけ
力加減をしてベッドにダイブすると若干
志麻さんが眉間に皺を寄せた

え、これ怒られるとかないよね...？？



「し、..志麻さん、起きて、..？朝ですよ？」



耳元で囁いてから無理矢理仰向けにしようと
肩を引っ張ってなんとか仰向けにする。
すると、センラさんが乗っちゃえ乗っちゃえ、と
ジェスチャーしてくるので仕方なく
志麻さんのお腹あたりに跨ってよく子供が
休日のお父さんを起こすようにゆさゆさと揺らす

すると志麻さんは異変に気付き目を開けて
私とばっちり目が合った



し「ぇ....」


「志麻さん、おはようございます
朝ですよ起きてください、お腹空きました」


し「....え？いや、...え？どこ乗っかって..
は？いやいや.....あかんて、その体位は」


せ「まーしぃ、朝から体位とか言うなｗｗｗ
あかん危ないわ、Aちゃん降りてきてｗｗｗｗ」


「？？？？」


し「いや、センラさんかて やられたら分かる
朝から罪悪感えぐいて....笑」


せ「いや、分かるけどな？ｗｗｗｗｗ」



何が何だか分からないが、2人には分かるらしい。
センラさんに腕を引かれ志麻さんの上から退くと
大人しく起きてくれた志麻さんにセンラさんは満足げ



せ「おっしゃ、次は坂田やな」

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