実は私、妹なんです。

. ( 誤字訂正 ) ページ25

「お願いだから座ってください
あとタオルお借りします」


さ「？？？」



センラさんの時とは違い使命感さえ感じる
なぜ坂田さんは髪を乾かさないんだろ..
お兄ちゃんからたびたび聞いてはいたのだけれど
ここまで美容というか、こういう所に無頓着とは。

大人しく座ってくれた坂田さんは頭上に無数の
クエスチョンマークが見えるものの私はそれを
一切無視しておもむろにタオルで髪を拭き始めた



さ「え、Aちゃん髪乾かしてくれんの？」


「はい、だってすごくびたびたですよ？
湯冷めどころか風邪ひきますよ、こんなだと」


さ「確かにくしゃみめっちゃ出るわ
え、うらさんにもするん？こういう事」


「え？しませんよ、お兄ちゃんは自分で乾かしますし
むしろ 私が乾かされる事の方がありますかね..？」


さ「Aちゃんも乾かさん事あるんや？？」


う「Aの場合 眠気がピークに達すると
まじで全部がどうでもよくなるんだけど風呂だけは
絶対に入るから出てきて髪乾かすのがだるくなって
まじで生乾きで寝て、朝の寝癖がやばくてしゅんって
するから、俺が乾かしてやんの」


「...何も言い返せないです」


せ「Aちゃんは末っ子で唯一の女の子やから
みんな甘やかしてんねやろな〜笑」



センラさんのその発言からお兄ちゃんはまぁよくも
ぺらぺらと私の小さい頃の話を喋り出した。
せめて坂田さんには聞かれまい、そして
うるさくしてやろうと考えドライヤーを使い出すと
大人しく喋るのをやめたため安堵した。

乾かされてる坂田さんは本当に犬のようで
大人しくぼけーっとしているから
一瞬眠ってしまったのかと思って心配になるが
がくんっとならない所を見ると寝てはいないのだろう



「よし、坂田さん終わりましたよ」


さ「ん〜ありがと、うわサラサラやん？おれ」


「さらさらですね笑 ちゃんと乾かした方が
いいですよ〜？髪綺麗なんですし」


さ「んーー気が向いたら乾かすわ」


し「それ絶対さかたん乾かさへんやつやん笑
ほんならアイスタイムにする？」


さ「アイスタイム？」


せ「ほんまは坂田出てくる前にアイス食べる流れに
なったんやけどAちゃんがどうせなら
みんなで食べたいって言うて待ってたんよ」


さ「そうやったん？！ごめん、アイス食べよか」


「いえいえ！食べましょ〜〜」



各々食べたいアイスを志麻さんに出してもらい
カップアイス組はスプーンも借りて
みんなでリビングの机を囲みアイスを食べ始めた

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