実は私、妹なんです。

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さ「...聞かんでも分かるんやけど
一応、確認やけど....そういう事やんな？」


せ「これは世間にも公表する感じなん？」


う「....公表するつもり、..ちゃんと言おうと思う
隠すのって難しいと思うし、いずれバレた時に
こいつ嘘ついてたんだって思われるのは嫌だし」


さ「まーしぃは知ってたん？この事
さっきの言い方やと知ってたって感じやったやんか」


し「まぁ、俺そもそも今日、Aと
一緒の仕事あってそこにうらたさんも付いてきたんよ
なんで俺のソロの仕事にわざわざ付いてくんねやろ
って思ったけど付いていきたい〜言うから」


せ「ほんでまーしぃも今日知ったん？」


し「そう」



お兄ちゃんをはじめ、志麻さんも
他の2人のメンバーさんも ものすごく真剣で
神妙な面持ちだった

兄妹であるっていうことを公表するのは
私にとっては大きな事ではあったけれど
グループにとってもそこまで大きな問題で
これだけ真剣に話し合わなければいけない内容だと
正直思っていなかった。

まだまだ知名度の少ない私にとって、
兄がうらたぬきであると公表する事は大きな事で
確実にそれで注目を浴びる事になるのは目に見えて
分かる事だったし、そこから登録者数や
フォロワーさんが増えたとしてもそれは私の自力や
実力ではないと思う、だから私は悩んだ。
けれど、お兄ちゃん達は何かデメリットがあるのか？
私のお粗末な脳味噌ではそこまで理解が出来なかった
そのせいで坂田さんとセンラさんを困らせている
迷惑をかけてしまっている
その事実に弱い私の心は耐えきれなくなってしまった



「...ごめん、なさぃ....わたし、帰る」


し「ぇ、..ちょっ、泣かんで？A
大丈夫やから、坂田、ティッシュとって！」


さ「ぇ、あ..はい、」


し「うらたさん...これ失敗やろ、..笑」


う「いや、すまん！泣くとは思わなかった
兄ちゃんが悪かった！！Aごめん！」


「？...だ、じょぶ..私、大丈夫だから...帰ります
公表はしなくて、いいですから、..志麻さんも、
ありがとござぃました、...」



必死に私の涙を拭いてくれる志麻さんの手から逃れ
立ち上がろうとした私をセンラさんが制した



せ「待って？ちゃう、もしかしたら勘違いを
してるかもしれないんやけど、今うらたんさ？
兄ちゃんって言った？」


さ「.....しゅねさんさぁ、本名フルネームで
聞いてもええです？」


「..え、と...高橋 Aです、...」


させ「「.....まじか」」

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