9 ページ9
ドアを開けた瞬間彼の腕の中。
「…なにしてんの」
二宮「ずっとこうしたかったから」
「うそ」
二宮「…あいつが、ごめん」
「別に。美来さんとより戻せばいいのに」
二宮「終わってるんですけど」
「それは貴方が拒んでるからでしょ」
二宮「好きな人がいるのに他の女はいらないし」
「結構ぐいぐいくるんだね？」
二宮「ゆみは？俺に会いたくなかった？」
「ごめん。年下は恋愛対象が………んっ」
まだ、玄関のドアも閉めてないのに…久しぶりに二宮和也と唇が重なった。
………また、やっちゃった。
目が覚めると、二宮和也が寝息をたてている。
……惚れちゃったのかな。
二宮和也の腕の中からそっと抜け出してベランダへ。
"気が変わるかも知れないじゃん"真奈美の言葉がリピートされる。
年下は恋愛対象外だった。
なのに、すでに振り回されている。
タバコに火を付ける。
「俺も吸わせて？」
寝てたはずの二宮和也が私を後ろから抱き締めてタバコを奪う。
「…見られちゃうよ？」
二宮「いいんじゃない？」
「私が迷惑なんだけど」
二宮「…ゆみ」
タバコの火を消されて首筋にキスをされる。
「……美来さんの事」
二宮「…いま？」
ぎゅっと私を抱き締める彼。
二宮「浮気された」
思わぬ返答にビックリする私。
あんな、可愛い子が？？
二宮「それも、同じメンバーの相葉さん。知ってる？」
「あ、うん」
彼らの中では相葉雅紀が好きだったから…
自分から聞いておいてオドオドしだす私に二宮和也はクスッと笑う。
二宮「だから別れた。相葉さんも大切な友達だし。あいつが幸せになるならそれでいいと思った」
「…悔しくないの？」
二宮「ん？そのおかげでゆみと出会ったから」
美来さんと、相葉さんが…。
なんか、関係ないのに複雑だ…。
二宮「…相葉さんが好き？」
私の異変に気付いた二宮和也。
「っ！なん、か、信じられなくてっ、相葉さんって、人のカノジョ取ったりする人なのかなって…がっかりしたと言うか、なんと言うかっ」
二宮「くくっ。分かりやすい！今度紹介するわ」
「へ？紹介？」
二宮「俺の彼女ですって。そしたらゆみも相葉さんに取られちゃうかな」
「っ、なっ？！彼女って？！」
二宮「……もう、俺の彼女、でしょ？」
「だ、からっ！私とあなたはそんなんじゃないから！」
彼の腕をすり抜ける。
ドキドキとさっきから心臓がうるさい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yumi | 作成日時：2020年8月28日 18時
