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45歳になって最後の恋。
それが例え契約上結ばれなくても
側にいるだけでいいと言ってくれた。
彼はまだ若い。
それにアイドルだ。
こんなちんちくりんなおばさんに捕まってていいのだろうか。
「…んっ」
暖かい温もりの中で目が覚める。
夢じゃなかった。
愛しき人が寝息を立てている。
そーっと彼の唇を手で撫でる。
私より肌が白い。
私より綺麗。
私より……
二宮「おはよ」
「っ、ぉ、はよっ」
慌てて手を引っ込めようとしたら
すぐ彼の手に捕まる。
二宮「クフフ。真っ赤になってかーわい♡」
「っ？！ば、っかじゃない？！おばさんに可愛いは通用しませんっ！」
二宮「俺とってはお姫様だけど？」
「っ！！ぉ、きよ！！お風呂入るっ！」
昨日からの彼はもう甘い言葉で私を落とす…。
聞きました？？
おばさんに"お姫様"ですってよ？！！
二宮和也から逃げようとするけど、今度はしっかり腰を捕まれる…。
二宮「もう、逃がさない」
結局チェックアウトギリギリまで彼に溺れホテルを後にした。
二宮「疲れたー！」
「お疲れ様。もう帰って寝たら？」
何故か私の部屋のソファで寛ぐ二宮和也にそう言うと、キッ！と睨まれ「疲れたって言ってる彼氏に帰れとはどういう意味でしょうか？」と嫌味を言われ結局そのままソファの上で爆睡しちゃった…。…うん。二宮和也には口では勝てない。
いいのかな。
本当に彼を縛り付けていいのか。
でも。
好きだ、という気持ちは嘘じゃないし。
二宮和也は途中からは私のことが好きだと言っててくれた。
その言葉を信じてていいのかな。
彼の寝顔を見ていたら泣きそうになった。
相葉「ゆみちゃん！よかったね！！」
翌週、家のチャイムがして出るとひまわりみたいに笑う相葉雅紀の姿。
家に入るなり私にハグして背中をポンポンしてくれた。
相葉「幸せ？」
彼の言葉を聞いて、今までグジグジ悩んでたのがスパッ！と消えた。
「…うん。幸せだよ？」
相葉雅紀の気持ちも二宮和也を好きな人達の気持ちも…無駄にしてはいけない。
私が二宮和也を幸せにしなきゃいけないんだ。
相葉さんのおかげで勇気が持てた。
「相葉さん」
一緒に泣いてくれた相葉雅紀。
相葉「ん？」
「ありがとうございます」
彼の分も幸せにならなきゃ。
お礼にはならないだろうけど、
気持ちを込めて彼の頬にキスをした。
続く (更新停止中)
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作者名：yumi | 作成日時：2020年8月28日 18時
