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ドキドキしながら相葉さんの車へ。
相葉「困ったときはお互い様だから！」
と、初対面なのに本当に優しい人だ。
職場へは15分位。
この道のりをアイドルくんと通るなんて…。
ピコンっとラインの通知。
スマホをタップすると"かずくん"
"そのままお持ち帰りされてもいいよ"
"良かったね？かっこいい相葉さんと2人になれて"とハートのスタンプ。
「……」
相葉「ニノ？」
画面を見つめたままだったから相葉さんが困った顔をしながら聞く。
「…あいつの考えてることが分かりません」
相葉「あひゃひゃ！俺もだよ？20数年一緒にいるけど振り回されてばっかりだし！」
………うん。
今回のケイヤクは無視しよう。
こんな優しい人を利用するなんて出来ないや。
それに、美来さんも…。
本心は二宮和也がまだ好きだと言ってるけど、多分…相葉雅紀のこの優しさから抜け出せないでいると思う。
「あっ、ここでいいです！」
あっという間の15分だった。
もう、会うことはないだろう。
そう思ってたのに、
相葉「交換しない？」とスマホを振る相葉雅紀。
「え？でも」
相葉「ふふっ。ニノの事で相談あったらいつでも連絡して？」と、ささっとラインを追加された。
「……」
友達追加に相葉雅紀の文字。
相葉「フルネームはやばいから適当にお願いね！」じゃ！頑張って！とニコッと笑う相葉雅紀がアイドルだった…。
顔をパンパン！と叩いて職場へ。
夢みたいな時間から現実に戻る。
佐久間「え？三谷さん？」
「気にしないで？それより報告書は出来た？」
勤務外の私が来て慌てる佐久間くん。
ドキドキ……。
…うん。
多分私。
彼に恋してるのかもしれない。
佐久間「三谷さん！ありがとうございます！」
トラブルは解決してたから後は事故報告書を作成するだけだったから佐久間くんに内容を聞いて１時間位で打ち込んだ。
「最初のトラブルだから手伝ったけど次回からはないよ？」
佐久間「助かりました！あっ、もうこんな時間です！…送ります」
「いいよ！近いし！それに若くもないんだから平気！」
佐久間「よくないです！」と彼が言ったのと同時に、グーーーっとお腹の虫が。
「何か食べて帰ろうか笑？」
佐久間くんは罰の悪そうな顔をして荷物を手に取り2人で職場を出た……ら。
軽いクラクションの音。
と同時にスマホが鳴る。
バックからスマホを取り出すと。
「……え？」
さっき登録したばかりの相葉さん。だった。
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作者名：yumi | 作成日時：2020年8月28日 18時
